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住宅とIoT

IoTで家の間取りが変わる!?
IoTが実現する「寄り添う社会」

IoTで家の間取りが変わる!?

IoTが変える公と私の境界線

その結果、住宅に「留守中に荷物を受け取る」という機能が求められるようになったわけです。

これも、住宅が「外部サービスとプライベートな生活をつなぐ場所」に変化していくひとつの現れと考えることができます。

今のところ、宅配ボックスはまだ玄関の外に留まっていますが、もっとウェブサービスを使う機会が増え、商品の量や種類が多岐に渡るようになると、宅配ボックスの機能はどんどん家の内部に入り込んでくるかもしれません。

例えば、家を留守にしていても、スマートロックとIPカメラを利用して、キッチン脇の冷蔵機能付きのストックヤードまで宅配業者に荷物を運び入れてもらったり、従来は介護施設に頼るしかなかった家庭でも、モーションセンサーやIPカメラを利用して、留守中でもホームヘルパーや医療機関のサービスが受けられるようになれば、高齢者の在宅介護が可能になるかもしれません。

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IoT機器と外部サービスの発展によって、住宅の中に外部の人が入り込んでもいいスペース(住宅の中に引き込みたい機能)と、入り込んで欲しくないスペース(住宅の外に置いておきたい機能)の境界線が変わり、それに応じて住宅の間取りも違う形に変化していくかもしれません。

かつて設備機器や家電製品の発展の影響を受け、茶の間が食事室兼台所となり、ダイニングキッチンが住宅の間取りの中心を担っていったように、あらゆるモノがインターネットにつながっていくと、これまでとは違う間取りの形が現れるのではないでしょうか。

特に都市においては、少子高齢化によって家族や血縁に支えられてきた暮らしが綻びを生じ始めており、IoTと住宅の進化は、私たちが地域やサービスというより大きな枠組みに支えられる社会を実現する可能性を秘めています。