猫の引越し
6月14日、引越しを終えました。
段取りはしていたつもりでも、いざ動き出すとあれもこれもと時間がかかり、終始バタバタの一日でした。
細かな荷物はまだ実家に残っていて、今も仮住まいとの間を台車で往復しながら運び出しています。35年分の荷物量は、本当にすさまじいものです。
いちばん神経を使ったのは、飼い猫の引越しです。
我が家には犬1匹と、猫3匹がいます。3歳の犬と、21歳、13歳の猫2匹はすぐに仮住まいへ移せました。問題は、3歳の猫でした。
引越しの最中は母の部屋のウォークインクローゼットに猫を入れておき、荷物の移動が終わったので連れ出そうとドアを開けた瞬間、走って逃げてしまったのです。
仮住まいの片付けに追われ、捕まえに戻れたのは、夜10時を回ってから。隠れていた猫を見つけたのは、深夜12時を回ってからでした。
猫は、家具を運び出しがらんとした部屋の、クローゼットの隅に居ました。見つけたときは怯えきっていて、その姿に私も涙目でした。
誰もいなくなって、いつも寝ていたベッドやソファもなくなって、戸惑っていたのでしょう。
当の猫は、今は仮住まいですっかりくつろいでいるので、ホッとしています。

解体費とは別にかかる荷物の「処分代」
6月20日、工務店が建物の解体見積もりに来ました。
室内と外周をひと通り見てもらい、残っている荷物、不用品についても処分できるかを聞いてみました。
結論としては「できます」とのことでしたが、建物を壊す費用と、室内に残した不用品の処分代は、もちろん別々にかかります。
木製の家具などは置いていって構わないそうですが、プラスチック製品や細かなゴミに処分代が乗るのです。
解体費とは別に処分代だけで約50万円。そう聞いて、体の力が抜けました。
解体までまだ少し時間があるので、どれだけ自分たちでゴミを捨て、処分代を減らすのか、チャレンジするしかありません。
要望の優先順位をつける
解体見積もりの後は、家の見積もりについても確認です。
前回のコラムでも少し触れましたが、両親が今まで伝えてきた要望がどのくらいの金額アップになっているのかを、一つずつ確認できるよう、工務店にお願いしていました。
今回、我が家が工務店にお願いした要望の中でも特に大きいものは下記の4つです。
・1階のフローリングを、犬が滑りにくいものに変える
・バスルームの設備・グレードを上げる
・防犯カメラと、夜間に点灯する照明を複数設置する
・外壁の一部にタイルやレンガを貼る
案の定、金額は当初の見積もりからかなり上がっていました。
悩んだ末、金額を少し抑えたいことを工務店に正直に伝え、優先順位を考えて1階のフローリングを標準の仕様に戻すことにしました。
自由に選べることが多いからこそ、予算の壁にぶつかったときに「何を諦め、何を残すか」の判断を迫られます。
犬が滑りにくい床は、犬の健康にも傷防止の面でも魅力でしたが、今回は見送ることにしました。
犬には申し訳ないので、芝生の上をたくさん散歩させたいと思います。
工務店との向き合い方
工務店からも、正直な話がありました。
裏の勝手口に、私たちの希望どおりのドアが付けられない、という相談です。
防犯のために、勝手口のドアを半透明のものからアパート用の不透明なドアに変え、加工して設置する予定でしたが、デザイン上どうしても加工が難しいとのこと。
ただ工務店も「できません」で終わらせず、私たちの好みと、防犯を気にしている点を汲んだ代替案を出してくださいました。要望が一つ通らなかったこと以上に、その姿勢に救われた気がします。
不安や引っかかりを、その場で正直に話して、その場で解決していく。
それがいちばんストレスの少ない家づくりの進め方だと、この一日で改めて実感しました。
そして、施主と工務店が一緒になって悩み、納得のいく答えをつくっていく。
工務店との家づくりについては『工務店で建てるという選択』でも触れましたが、今回、自分が施主の立場になって、その意味が腑に落ちました。
この『自由と判断を積み重ねていくプロセス』こそが、地域密着型の工務店と家をつくる醍醐味なのだと思います。
慌ただしかった6月も、もうすぐ終わります。
解体はおそらく7月中旬以降、請負契約は7月下旬頃になりそうです。
次回のコラムでは、太陽光パネルの申請や、荷物のなくなった実家の様子を伝えられればと思います。
【過去のコラムはこちらから】
【1】実家の建替えを決めた日
【2】家族の本音と、現実との折り合い
【3】ザ・ハウスの工務店マッチングサービスに申し込んだ日
【4】工務店マッチングサービス、二回目の電話で見えてきたもの
【5】工務店との面談開始(前編)
【6】工務店との面談開始(後編)
【7】工務店の候補を検討する
【8】工務店を最終決定する
【9】契約書にサインする日
【10】コーディネーターとして、施主として
【11】好みを伝え続けた先に、形があった
【12】体感して、確かめて、決めていく
【13】水回り見積もりと仮住まい準備、同時進行の日々
【14】請負契約を前にして、今やっておくこと
【15】仮住まいへの旅立ち前夜
【16】さようなら実家
自分たちに合う依頼先を見つけることも、家づくりの楽しさのひとつです。
ザ・ハウスでは、そのお手伝いをしています。




