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【12】体感して、確かめて、決めていく

同じ「バスルーム」でも、こんなに違う

前回のショールーム見学では、キッチン、バスルーム、トイレ、洗面台をひとつのメーカーで一気に見て回りました。

今回は、バスルームだけを別のメーカーでも見てみようということになり、工務店の担当者と一緒に2社目のショールームへ足を運びました。

同じグレード帯の商品でも、メーカーが違うと印象はかなり変わります。
たとえば、浴室内に設置する椅子。我が家は母の足が悪いため、安定感のあるものを選びたいと思っていました。

2社を見比べると、椅子の形状や安定感がはっきり違います。
お風呂の自動洗浄機能や、浴室でBluetoothスピーカーが使えるなど、メーカー独自の特色もあり、見ていて参考になります。

ただ、どんなに素晴らしい機能も「自分が何を重視するか」によって変わってくるのだと実感しました。
ショールームの見せ方も、メーカーによって大きく異なります。
1社目は広い空間に実物大のキッチンが並び、大きな色見本での確認。
2社目は模型サイズに壁や床の見本を組み合わせ、バスルーム全体を確認するスタイル。

どちらが良い悪いではありませんが、同行した母にとっては、大きな色見本で全体を確認できる方が判断しやすいということでした。 工務店の担当者と話しながら実物を見て触れて比べた結果、バスルームは1社目のメーカーで進めることになりそうです。 カタログ上ではほぼ同じに見えていたものが、実物を見るとこんなにも違うのだと、複数のメーカーを見比べることの意味を、改めて感じた一日でした。

「確認のつもり」が、体感になった

バスルームの見学を終えた後、今度は窓のショールームへ向かいました。

こちらは、言ってしまえば「確認」のための訪問です。我が家はもともと樹脂サッシの窓を採用する予定でしたので、改めて実物を見ておきましょう、という位置づけでした。
ところが行ってみると、想像以上の体験が待っていました。 ショールームでは、外気との温度差を再現した部屋があり、異なるサッシの窓に実際に触れることができます。

アルミと樹脂を組み合わせた複合サッシの窓は、枠に触れた瞬間、指先から熱が奪われるような、外の冷たさがしっかり伝わってきます。 一方、樹脂サッシの窓は、同じ条件下でもその伝わり方がほとんどありません。
この温度差の正体は、窓枠が「外の寒さを室内に通してしまっているかどうか」の差です。 アルミは非常に熱を伝えやすい素材であるため、外の冷気をそのまま室内の窓枠まで運んできてしまいます。いわば、窓枠が「冷気の入り口」になってしまうのです。対して樹脂は熱を伝えにくいため、外の寒さをそこで食い止め、室内の表面温度を保ってくれます。

「断熱性能」という言葉は、数値やカタログで見ると難しく感じますが、要するに「外の不快な温度を、家の内側に入れないための防波堤がどれだけ機能しているか」ということです。
ZEH(年間の一次エネルギー消費量ゼロを目指す住宅)を達成するには、一定以上の断熱性能を満たす窓が必要不可欠です。樹脂サッシは、その基準を満たすための重要な選択肢のひとつ。 断熱性能が高い窓は、暖房費の削減だけでなく、家の中の温度差を小さくすることで、ヒートショックのリスクを下げる効果もあります。また、冬の結露を抑えられるのも、この窓枠の温度差を知れば納得できるメリットです。

手のひらで感じたあの冷たさの違いは、そのまま暮らしの質の違いになる。 ZEHや長期優良住宅を検討している方はもちろん、「我が家にはそこまで必要ないかも」と思っている方にも、ぜひ一度触り比べてほしいと思います。 言葉より先に、手が理解します。
ZEHや長期優良住宅を検討している方はもちろん、「我が家にはそこまで必要ないかも」と思っている方にも、ぜひ一度触り比べてほしいと思います。

※一点補足しておくと、樹脂サッシは断熱性能に優れる反面、外側にも樹脂を使う場合、紫外線による経年劣化(変色・白化・ひび割れなど)を懸念する声もあります。これは「家を何年使い続けるか」という前提によって、評価の軸が変わってくる話です。工務店によって考え方や採用する仕様も異なりますので、担当者とよく相談しながら判断していくのが良さそうです。

手探りの中で、それでも

ショールームでの見学中、担当者からこんな話がありました。
「設備の入荷が、遅れる可能性がある」と。

先月、あるメーカーで新規受注の一時停止が起きました。現在は再開されましたが、住宅業界全体でまだ混乱が続いているようです。 工務店に確認すると、同様の問い合わせが施主から相次いでいる状況だと教えてくれました。 業界全体が、正確な情報を待ちながら手探りで動いています。

石油由来の素材が届かない、容器が作れない、商品が出荷できない。
そういうニュースが、暮らしの身近なところに少しずつ迫ってきている感覚があります。 施主として、そして、マッチングサービスを仕事にしている身としても、同じ不安の中にいます。 それでも、手配できるところは手配して、決められることは決めて、進むしかない。 そう思い直して、この時期は家の外側の準備にも本腰を入れ始めました。

家の外側でも、動いていた

我が家の仮住まいは、建替える実家の隣にある賃貸物件です。
距離という意味ではこの上なく恵まれた条件でしたが、それでも動き始めると想定外のことが出てきます。

まず、荷物量の確認は思っている以上に重要です。 もともと戸建てに住んでいると、荷物の量はどうしても多くなります。
仮住まいの部屋に入り切らないものはトランクルームなどに預けることになり、その分の費用が発生します。
「どうにかなる」と思っていても、早い段階で部屋の広さと荷物量を照らし合わせておくことをお勧めします。

重い腰をあげて不用品の処分にも着手しました。 引越し当日までに自力で仕分けしきれる自信がなかったため、事前に何度か自宅を訪問して一緒に仕分けをしてくれるプランを引越し会社に依頼しました。

長年暮らした戸建ての荷物量は、思っている以上に多いものです。 家の仕様も、引越しの準備も、できることから一つずつ。 先が見えない部分は、見えたときに動けるよう整えておく。

そうやって、今日も前に進んでいます。


【1】実家の建替えを決めた日
【2】家族の本音と、現実との折り合い
【3】ザ・ハウスの工務店マッチングサービスに申し込んだ日
【4】工務店マッチングサービス、二回目の電話で見えてきたもの
【5】工務店との面談開始(前編)
【6】工務店との面談開始(後編)
【7】工務店の候補を検討する
【8】工務店を最終決定する
【9】契約書にサインする日
【10】コーディネーターとして、施主として
【11】好みを伝え続けた先に、形があった


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