風趣を添える住まいの折々

窓の役割

本当に必要な窓

一般的に、大きな窓は室内を明るくし風通しも良くなるので大変好まれます。同時に夏は暑さを、冬には寒さを室内に運んでしまいます。また外界からの視線も気になるため、カーテンは引いたままになり、せっかくの大きな窓のメリットさえ確保できなくなってしまいます。

建築家はそれぞれの窓の役割を「明るさ確保」「通気確保」「窓辺の鑑賞」「外と内をつなぐ役割」など、機能や目的に応じていろいろな場所に配置していきます。

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目的が異なれば大きさや形、取り付け位置などもずいぶん変わります。するとバリエーション豊かな窓辺が増え、外から見た家の印象も企画住宅の窓廻りとはずいぶん異なり、街並の彩もでてくるはずです。

窓の役割として大きな目的がもうひとつあります。

室内から外を眺めた時の切り取られた外の景色。ピクチャーウィンドウと呼ばれ、窓を額縁、風景を絵に見立てる方法です。そのときの額は少し装飾的なものがいいか、すっきりとしたソリッドなものが合うか、額縁さえなくしてしまうのか、など建築家は検討して窓廻りをデザインし、より豊かに感じられる日常(窓)を提案しています。

機能を求めるだけの窓廻りだけでなく、住まい手それぞれのニーズにあわせたサイズ、形、色、材料などを意識しデザインされた窓が増えれば、10年後、20年後の日本の街並みも「美しい街だな」と感じる彩りある風景になるのではないでしょうか。

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