4月のインスタライブ
毎月開催しているインスタライブ、4月は建築家 高野 保光さんの自邸にお邪魔しました。
高野さんの自邸のタイトルは「縦路地の家」。
皆さま、どんなお家を想像されますか。よろしければ、少し想像しながら読み進めてみていただけると嬉しいです。
敷地面積13.3坪、ワンフロア9坪弱
まずは1階からお邪魔しました。
高野さんのご自宅は、玄関から入り、階段を4段上がると1階のリビングへと繋がっています。そのため、1階が少し高い位置にあるような不思議な感覚です。
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室内に入ると、まず一番に素敵なトップライトが目に映りました。
漆喰の壁にはトップライトの光が広がり、室内に表情をもたらしています。その壁の上にはスリットがあり、光が注ぎ込まれていました。
広く感じる室内ですが、実は敷地面積は13.3坪。ワンフロアの広さは各階9坪弱とのこと。空間が広がって感じるのは、光と緑が適度に取り込まれているからでしょうか。
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リビングには小上がりになった畳スペースがあります。
キッチンやダイニングにいる家族との会話が自然と弾むような、適度な距離感です。居心地の良さが画面から伝わってくるようです。
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リビングから階段を降り、玄関を通り過ぎてさらに階段を降りると地下階につながっています。残念ながらこの日は地下階の見学はナシでしたが、川村ちらりと覗かせていただきました。
「高野さんの秘密基地」と川村が名付けた地下階は、ご趣味が感じられる宝物のような空間でした。
溜息のでる螺旋階段
地下階を覗かせていただいたあと、2階へと上がっていきます。
高野さんの建築は螺旋階段の美しさでも有名です。デザインされた手すりは、漆黒ではなく色味が調整され、とても味わい深い趣です。
さりげなく飾られたオブジェが、強調しすぎることなく、螺旋階段の脇を飾ってくれていました。
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2階のスペースは寝室になっています。この部屋の奥にもスリットが入り、トップライトの光が入ってきています。
寝室は障子で区切られるように設計されていました。
障子の桟(さん)にもデザインが施され、「障子」と呼ぶにはちょっと違和感があるほど美しいフォルムです。また、障子の上部には空間がありました。
高野さん「洋間に合うような障子を考えました。(上部が開いていることで)閉めても外の空気が感じられるようになっています。」
寝室の奥はバスルームになっています。湯船は縦に入る形になっており、限られた空間を有効に使う工夫が感じられます。