切り取られた風景を楽しむ
ここからはお施主さんもご覧になることがない(!)事務所兼プライベートスペースへ。
壁には小野さんがスケッチされた絵が所々に飾られています。
パソコンが並ぶデスク上には備え付けの本棚、そしてデスク反対側も一面本棚。アトリエらしい光景です。デスクの前には自然光が差し込む幅の広い窓が設置されています。
小野さん「外の雰囲気を感じ取りながら仕事ができるように、切り取られた風景を楽しめるようにしています。1日の流れが感じられますね。」
この場所は木を避けて設計された場所とのことで、窓のすぐ側には年代を感じる木が立っていました。植物を優先して、建物の形を変えるって大切にしている価値観があらわになりますね。
壁にはイメージスケッチがずらり。こんなに思考を巡らせて作る住宅は、美しいに決まっています。
所長席と呼ばれる小野さんのお席に座らせていただくと、植栽の望める窓辺が。心地よさが画面からも伝わります。
セミオーダーキッチン
先を進むと、母屋に繋がる廊下を通り過ぎ、次は2階にお邪魔します。登りやすく設計された階段を上がると、お子さんの作品が壁に。こんな一面も拝見できると、小野さんとの距離が縮まったような、身近な感じがしますね。
2階にはリビングが広がっています。障子窓が印象的でまるで絵のように見えます。日中は家の中で電気をつける必要がないというリビングは、自然光が美しく、小野さんがおっしゃっているほっこりするような、安心感を感じます。
次に拝見したタイルの際立つキッチンも素敵です。フルオーダーと感じられるデザイン性の高いキッチンですが、実はセミオーダーとのこと。
小野さん「全部作ろうと思うとお金がかかってしまうから、ある程度自分でカスタマイズできるメーカーと共同して、リーズナブルに好きなことができるキッチンを選びました」
キッチンの奥は寝室につながっているというめずらしい間取り。
小野さん「設計の中に、キッチンを通って寝室にという間取りは提案しづらいんですが自分の家だとやっちゃえと作りました笑」
起きてすぐキッチン、というのも、実はなかなか良いかも、と思っちゃいました。
ものを選ぶ喜びをのこした、余白ある家
小野さんの自邸は家具と建築との調和もとても魅力的でした。
小野さん「何がなんでも全部作らないと統一感でないよ、ということではなくて、いろんな家具とか道具とか。選ぶ楽しみってありますよね。そういったものを受け入れる余白がある家って良いなと思います。素材感が整っていることで全体としての統一感が出てきますよ。」
小野さんの住宅は、素のままの自分でいられる空間、という印象が強く残りました。自然光の差し込む室内、光の調整された窓、ものを選ぶ喜びをのこした余白ある家。無理なく生活を楽しみ、季節の移ろいを感じられればそれが一番豊かであると、訴えかけてくるようなお住まいでした。
「ヒュッケ」という言葉がぴったりなアトリエでなら、マイホームの思いもリラックスしてお話できそうですね。
現在インスタライブ動画をInstagramのIGTVにて公開しています。ご興味持ってくださった方は実際のご自宅を覗いてみてください。