ハッピーエンドの処方箋

2018年5月7日

「資金計画書=見積書」ではない

山本 剛

ザ・ハウス マッチングコーディネーター

1967年、岡山県出身。宅地建物取引士。工務店、ハウスメーカーで営業マネージャーを勤めた後、(株)ザ・ハウスのマッチングコーディネータに就任。 住宅業界に23年間従事し、工務店、大手ハウスメーカー勤務時には営業担当者として200棟以上の住宅に関わる。

筆者

山本 剛

資金計画書とは?

家づくりの打合せがはじまると、資金計画書なるものが出てきます。会社によって呼び名や書式は違うかも知れませんが。家づくりに必要な費用を一覧にまとめて総合計を出した書類です。

一例として簡単なものを作ってみました
資金計画書

さまざまな工事や費用が発生しますが、全て同じ性格のものではありません。

●さまざまな性格を持つ費用

例えば、地盤改良工事。既存の建物を解体し、更地になってから地盤調査をしないと正確な費用が出せません。そもそもその工事が必要か不要かの判断がつかない場合もあります。仮に、ここに金額が入っていたとすれば、前提条件があって、このような場合だとこの程度費用がかかるでしょう、という意味合いになります。

また、空調工事や照明器具。これも建物の付帯工事ととらえるか、家電製品ととらえるかで異なります。その会社に頼む場合は付帯工事の欄に、また、家電量販店などに頼む場合はその他費用の欄になど、その前提条件のもとでの予算組となります。

外構工事や解体工事など、内容によっては、知り合いの業者や自分で探してきた業者に依頼する場合もあるでしょう。

つまり、資金計画書は、必要になるかどうか分からない工事費や、依頼先が決まっていない工事費も含めて、また、工事費以外の諸費用などもあわせて、お客様が最終的に支払わなくてはならない費用の総額をまとめたものと言えます。

資金計画書に対して見積もり書は、基本的にはその会社が請負う工事費をまとめたものと言えます。言い換えれば、その会社に支払う金額と言えます。

資金計画書の意味合いを明確に認識していなかったがために、トラブルとなってしまったケースもあります。これから、実際の話をご覧いただき、なぜトラブルとなってしまったか、またどうすれば回避できたかを考えていきたいと思います。