6月のインスタライブ
毎月開催しているインスタライブ、6月はザ・ハウス登録工務店 桃山建設の川岸専務の自邸にお邪魔しました。
閑静な住宅街に位置する川岸さんのご自邸。
元々は建築家の故・小井田康和さん が40年程前に建てられた物件を、とっても素敵にリノベーションされています。
廃材を利用した外壁
リノベーションは8年前。お仕事の傍ら4ヶ月程かけて、ご自身でも作業を行なわれたそうです。
まず目に入ってくるのが、いろいろな木で作られた外壁です。
川岸さん「自分の仕事ならではですが、会社で余っている残材を利用しました。塗料も当時たくさん余っていたので、色を分けて塗ってみたらこういう感じになりました。」
普通の杉の板だそうですが、とてもいい塩梅に塗られており、まさに工務店さんならではの発想ですね。
外壁はリノベーションで塗り替えられていますが、建具や家の形自体などは変えずにそのままだそうです。
表通りから家の脇を通ると素敵な木の玄関扉。
川岸さん「ちょっと傷んではいますが、これもそのままです。」
解放的な空間で、暖炉と暮らすリビング
中へ入ると、気持ちの良い風が通ります。
珪藻土漆喰が塗られているそうで、温度と湿度もグッと下がります。
リビングでまず目に飛び込んでくるのが天井。
川岸さん「本当は断熱の改修をしたかったんですが、無垢のラワン材が貼ってありなかなか素敵なので、剥がしてしまうのがもったいないと思い、これもそのまま、当時の既存の天井を活かすことにしました。」
リビングの間取りもほとんど変えず、床だけチーク材を貼ったとのこと。
障子などの扉もそのままだそうです。
断熱性・機密性といった面で、冬の寒さなどは「厳しい」そうですが、それに勝るデザイン性と趣がありますね。
そして、次に目に入ってくるのが暖炉。
現在は、ペレットストーブなど薪を使わない・煙が出ないものなども普及していますが、こちらはかなり本気のストーブ。
現在小学校2年生のお子様のために、暖炉下の煉瓦の角にはぶつけても痛くないようガードが取り付けられています。
川岸さん「小井田さんの建築は、大体暖炉が付けられているので、この通り(※小井田さんの建てられたおうちが5〜6棟あります)もみんな煙突があります。冬になると、通り全体で薪を燻した匂いがしますが、ご近所でもそれを許容してくださっている。」
街全体で冬を過ごすような、とても素敵なお話ですね。
リビングの真ん中にあるテーブルとイスは、お友達の家具屋さんに作ってもらったもの。カラフルな色が、建物にすごく馴染んでいます。
テーブルは屋久杉の根っこの部分を利用して作られているそうです。
窓際にはソファーが置かれており、そこからぐるっと、リビングからダイニング、そして開け放たれたテラスとお庭が見渡せます。
庇には窓が付けられているので空が見え、より解放感があります。
川岸さん「雨が降ったときでも、風がなければ開けっぱなしにできます。」