「せっかくの注文住宅だから、自分たちらしい“特別な家”にしたい」。そんな憧れを胸に、建築家との家づくりを検討する方も多いのではないでしょうか?
一方で、「打ち合わせが大変そう」「予算やスケジュールは大丈夫?」といった不安から一歩踏み出せないという声も少なくありません。この記事では、実際に建築家との家づくりを選んだK様ご家族の実例をもとに、後悔しない選び方のポイントをお伝えします。
知っておきたいポイント3つ!
・建築家とつくる家の魅力と注意点を理解する
・建築家+工事会社 と設計施工一体型の違いと特徴を知る
・建築家を選んだご家族の体験談から学ぶ
プロセスの見通しが持てないストレス
「建築家って、かっこいい家ばかりだけど敷居が高そう」
「打ち合わせが多くて大変って聞くし、ちゃんと工務店と連携できるの?」
このような声は、建築家との家づくりを検討される方からよく聞かれます。
実際、デザイン性は大きな魅力ですが、次のような不安もつきまといがちです。
- コミュニケーションや打ち合わせに時間がかかるのでは?
- 設計と施工が別だと責任の所在が曖昧にならないか?
- 予算オーバーやスケジュール遅延にならないか?
多くの方にとって家づくりは初めての経験。プロセスの見通しが持てないこと自体が、大きなストレスの原因になります。
納得の進め方に安心できたK様
K様ご夫妻(40代・子育て世帯)は、「個性のある家にしたい」と建築家との家づくりに関心を持たれました。
しかし、共働きで忙しく「細かい打ち合わせや費用の上振れが心配」との懸念も。
最終的にK様が選んだのは建築家でした。理由は、初期のヒアリング段階から「共働きでも進めやすい進行管理方法」や「希望を整理できるワークショップ型の打ち合わせ」を提案してもらえたこと。自分たちのペースに合わせて柔軟に対応してくれる姿勢に、安心と信頼感を抱いたのです。
メリット・デメリットを理解しておく
建築家とつくる家、そして設計施工一体型。それぞれに明確なメリット・デメリットがあります。特に建築家と進める場合は、「打ち合わせの時間が多く取れるか」「予算やスケジュールの調整に柔軟に対応できるか」といった点に注意が必要です。あらかじめ生活のリズムや資金計画を踏まえ、自分たちに無理のない進め方を確認しておくことが大切です。
【建築家(+施工会社)】
メリット
デザインの自由度が高い
設計と施工を分けることで専門性をより活かせる
デメリット
コミュニケーションの負担が大きくなりがち
仕様確定まで厳密な費用や工期が出にくいため、「何を優先するか」を明確にして進める必要がある
【設計施工一体型(デザイン工務店)】
メリット
一括管理による予算・工程の安定性
完成形のイメージがしやすく、打ち合わせも効率的に進めやすい
デメリット
デザインの自由度がやや制限される場合がある
つまり、「どこに重きを置きたいか」で選ぶべき方向は変わります。
自由度か、安心感か。まずは自分たちの優先順位を整理することが第一歩です。
K様が実感した満足度の理由
K様ご夫妻は、土地を決定する段階から建築家のアドバイスを受けられる体制にも魅力を感じました。
当初は「建築家=高額」というイメージを持っていましたが、実際に相談すると、予算内で実現できる方法を柔軟に提案してくれる姿勢に安心。さらに「本当に必要な要素は何か」を一緒に整理できたことが、納得感につながりました。
完成した家は「どこにもない、自分たちらしい住まい」に。費用はやや上がりましたが、納得した上での選択だったため後悔はありません。
実際に住み始めてからの満足度も非常に高く、「あのとき建築家にお願いして本当によかった」と語ってくださいました。
マッチングコーディネータの視点!
建築家との家づくりは、見た目のデザインだけでなく、現場との連携や進行管理の力が問われる奥深いプロジェクトです。
大切なのは、要望をそのまま形にするのではなく、「本当に必要なこと」や「望む暮らし方」を一緒に考えていくこと。そうして完成した家は、金額・内容・プロセスすべてに納得できる、満足度の高い住まいになります。
理想の家づくりを成功させるための最大のポイントは「誰と組むか」。
自分たちに合った進め方を知ることが、不安を軽くし、理想を実現する一番の近道です。