聞いちゃえ広場まとめ

  • 入居後の不具合

    • 2007-10-25
    • 名前:s

    お世話になります。
    入居後すぐに階段のきしみや扉が閉まらないなどの不具合が出ています。入居してから1年以上経過しているのですが、工務店は増額分の清算がすんでいないことを理由に工事をしようとしません。増額分については双方に意見の相違があり調整をしているところなのですが、基本的に増額と不具合の修理は別であるという考え方に同意してもらえません。もちろん部分的に同意した項目については途中で支払いましたので、こちらとしても増額をまったく認めていないわけではありません。設計事務所を通して不具合の修理をお願いしていますが、工務店は1年点検にも現れず、既に数ヶ月が経過しています。
    設計事務所には日常的にお願いしているのですが、思うように対応できていないようです。
    万策尽きた状態なのですが、現状を打開するよい方法はないでしょうか?
    お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

    力を緩めることも一つの方法です

    • 2007-10-26
    • 名前:ザ・ハウス

    sさん、こんにちは。
    > 増額分については双方に意見の相違があり調整をしているところなのですが、基本的に増額と不具合の修理は別であるという考え方に同意してもらえません。
    sさんのおっしゃるように、追加工事の清算と不具合の修理は別の問題だと思います。それぞれ別の権利・義務があるものですので、いっしょに考えるべきものではありません。
    しかしながら、工務店さんは同じ問題にしたい(する)気持ちも分からなくはありません。sさんの書込みでは「部分的に同意した項目については途中で支払いましたので、こちらとしても増額をまったく認めていないわけではありません」とありますが、工務店さんは未清算分は全く払ってもらえない可能性が高い、と思っていらっしゃるのでしょう。追加工事について具体的にどのようなやり取りがあって、どちらの言い分が正しいのかについては判断できませんが、工務店さんがそのように感じているのは事実のようです。
    この状態で、不具合の調整と未清算分の不払いで綱引きをしたとしても、それぞれ有効な対抗手段ですので話はずっと平行線のままでしょう。ただし、時間が長くなると建物の不具合が大きくなったり、生活の不便が生じる可能性があるので、長期化はsさんにとって不利なことです。
    現状を打開するには、未清算分の不払いという対抗手段を放棄するか、或いは不具合の調整を工務店さんにやってもらえる権利を放棄するか、このどちらかだと思います(もちろん係争もありますが長期化する恐れもあります)。「追加工事分は同意した部分だけ支払った」ということですが、一旦、全額払います、そうすると工務店さんは不具合の調整を拒む理由がなくなります。追加工事分の話し合いはそれからゆっくりすればいいでしょう。もちろん、全く戻ってこないこともあります。または、不具合の調整を別の工務店に依頼すればsさんの心配事がなくなりますので、追加工事分の話し合いの交渉はsさんが有利な立場になり、ゆっくりと話し合うことができます。もちろん、別の工務店に不具合の調整を依頼するのは有料です。
    上記のどちらの方法が良いかは、金額や時間、工務店さんの姿勢なども検討しなければなりませんが、このまま互角の綱引きを繰り返していてもどちらにも動きそうにありませんので、sさんが力を緩めてみるのも一つの策だと思います。

    回答ありがとうございます。が、、、

    • 2007-11-01
    • 名前:s

    複雑な状況であることは理解していただけたと思います。話が少し前後するのですが、建築家との家づくり・工務店とのやり取りを通して感じているのは、時間感覚の大きな違いです。こちらからの質問に対して2.3日で判断できるはずの回答が1週間2週間かかることは日常的でした。その代わりに私が回答すべき内容へは即日、数日での期限が多いというのは建築だけの風習なのか、常識の欠如なのか、閉じた世界で働いていて外界を知らないからなのか、いまだ不明です。
    今回のことも度重なる、信頼関係を崩壊させる工務店の発言・行動等が支払いを厳密にせざる得ない理由になっています。それは打合せの内容(増額は発生しない)を請求時に翻し、増額として請求し、指摘すればどうして払ってもらえないのかと逆ギレする状況ではまともに話し合いも持てません。
    >ただし、時間が長くなると建物の不具合が大きくなったり、生活の不便が生じる可能性があるので、長期化はsさんにとって不利なことです。これは今までも設計事務所との打合せでも出ていた言葉ですが、最終的に住むのは施主の私だから、設計事務所のミスも工務店のミスものんで欲しいというのは非常識です。
仕事として家をつくっているのであれば、プロとしてアウトプットに責任を持つべきです。アウトプットに問題があれば支払いをどうのこうのという前に不具合は直すべきだと思いますがいかがでしょうか?仮に増額分を全額支払って不具合を直した後で、増額分で納得できない項目は返却して欲しいと言って、返却してもらえるでしょうか?私が支払うのは個人のお金ですが、工務店が返却するのは会社のお金です。一度入ったお金を戻すのがどれだけ難しいかはサラリーマンの私が一番良く知っています。こういった問題を解決する公的な機関などは無いでしょうか?
    また質問になってしまいましたが、ご教授いただけますようお願いいたします。

    sさんが正しいと思いますが・・・

    • 2007-11-02
    • 名前:ザ・ハウス

    sさん、こんにちは。
    > 建築家との家づくり・工務店とのやり取りを通して感じているのは、時間感覚の大きな違いです。
    ご指摘の通りです、他業界や一般常識と比べて(時間感覚以外にも)大きくずれていると思います。理由は複数あるのだと思いますが、住宅や不動産業界は典型的なドメスティック産業で外資企業などの参入・競争がなく、主にロジスティックの効率化・業務の適正化されていない部分が多くあり、結果として消費者がそれを負担しています。また、他産業への経済波及効果が大きく、就業人口が多いため、保護されてきた業界です。そのため、耐震偽装や建材の不正、談合などが構造的におこりやすく、やはり結果として消費者が負担しています。もちろん産業構造だけが問題ではなく、建築家や工務店の個別の問題もあります。
    > 仕事として家をつくっているのであれば、プロとしてアウトプットに責任を持つべきです。アウトプットに問題があれば支払いをどうのこうのという前に不具合は直すべきだと思いますがいかがでしょうか?
    一般的にはsさんの言うとおりだと思います。しかしながら、上記のように構造的なことから住宅業界では一般的な常識が欠如している会社や個人が多いようです。ただ、一般常識が欠如している方も多くは悪意があるのではなく、業界のぬるま湯に慣らされた結果で、多くの方がsさんに道理のとおらないことを要求しているということに全く気付いていないこともあります。したがって、たいへん残念なことに、sさんが正当な主張をしても元々理解できないので「のれんに腕押し」の状態になるケースがほとんどです。当然のことではありますが、私はこれが正しいとは思いません。
    ここからは価値観の違いになると思いますが、私は「のれん」と正面から対峙することは、建築家・工務店に主張を認めさせたという意味で勝ったとしても、時間のロス・心身の疲労も加味すると損をするのではないか、と考えました。そのような意味で、綱から手を離して「互角の綱引き」を早々にやめてはどうか、という提案を前回の書き込みでいたしました。
    しかし、これは私の価値観であり、どれぐらいの金額が関わり、どれぐらいの不具合がでているのか、また、それらによってsさんの気持ちをどれだけ傷つけたのか、という部分までは(書き込み内容だけでは推し量れませんので)検討していませんので、建築家・工務店と徹底的に向き合うという選択も間違っていないと思います。
    > こういった問題を解決する公的な機関などは無いでしょうか?
    住宅性能表示制度に基づく評価住宅が対象になりますが、紛争処理支援センターという機関が住宅のトラブルを専門的に扱っています。または、各地域にある弁護士会などになりますが、いずれにしてもあっせん・調停・仲裁で解決を目指すものであって、強制的な解決ではありません。
    紛争処理支援センター
    相手は長年、時間による解決(建て主側の泣き寝入り)をおこなってきたと思いますので、どのような解決手段をとるにしても、時間をかければかける程、sさんは不利になると思います。早めに専門機関などにご相談ください。

    回答ありがとうございます。

    • 2008-01-25
    • 名前:s

    お世話になります。
    回答ありがとうございます。
    一生戦う覚悟ができました。今後とも宜しくお願い致します。

    しかし・・・

    • 2008-01-25
    • 名前:たまごのかけら

    ハウス様
    たのしく拝見しています。よこやりで失礼します。
    >理由は複数あるのだと思いますが、住宅や不動産業界は典型的なドメスティック産業で外資企業などの参入・競争がなく、主にロジスティックの効率化・業務の適正化されていない部分が多くあり、結果として消費者がそれを負担しています。また、他産業へ?の経済波及効果が大きく、就業人口が多いため、保護されてきた業界です。
    国として、行政として、もう対応できない状況なのでしょうか?毎回おもうこと、何回もでてくることですが、このような話を一生つづけるのでしょうか?(次世代へ、リレーするのは、いいかげんにしてほしい)積算見積りについても、工業化製品ではないので難しい部分があるとおもいますが、幼稚な駆け引きがありそれが、今後の一生を左右するであろうコストに影響します。(どの業界でも駆け引き、買い替え、家より高価なものはあります。ただ、家の場合、みんな金持ちでもないし、影響範囲がおおきい)

    sさん、頑張ってください。

    • 2008-01-29
    • 名前:ザ・ハウス

    たまごのかけらさん、こんにちは。
    > 国として、行政として、もう対応できない状況なのでしょうか?
    特定の産業を保護することついては賛否があると思いますが、歴史的な事実としてそれは行われてきましたし、それによって経済発展もしてきました。しかしながら、それは永続的に効果を出し続ける政策ではなく、社会の発展のある局面にだけ有効な手段だと思います。高度に発展した社会では消費者が最も強いパワーを持ちますので消費者が訴えていくことで消費者の不利益になるような商慣習や事業者は徐々に淘汰されるはずです。
したがって、長期的に捉えると消費者が泣きをみるという業界ではなくなってくると思います。
    sさんのように正しいことを正しいと言える消費者が増えることで住宅業界も良くなるはずです。業界の自浄を促すのであれば、sさんにも最初から「戦うこと」をおすすめするべきかもしれませんが、戦うことには時間・お金が必要ですし、精神的な苦痛、建物へのダメージも覚悟しなければいけません。それらを事前に把握した上でのsさんの選択は、勇気のある素晴らしい決断だと思います。
sさん、頑張ってください。

    その後

    • 2010-01-31
    • 名前:s

    この書き込みをスタートしたsです。
コメントいただいた皆様ありがとうございます。
    基本的に設計に問題はないと思っています。
主に施工に問題があり工務店が直すべきことなのですが、
監理にも問題があったにもかかわらず、設計事務所が話し合いを放棄しつつあるというのが現状です。
    消費者センター、市の建築指導課、県の建築指導課、建築紛争解決センター、建築士会に相談しましたが、強制力のない団体から直接解決する方法は出てきませんでした。
    ただ、施工責任と監理責任は問えるという回答がほとんどでしたので、設計事務所と工務店を相手に訴訟すべく準備しています。
初めてのことでわからないことばかりですが、家作りよりは裁判所の相談員のほうが理屈に合う話をしてくれるのがせめてもの救いでしょうか。
会社相手の裁判は会社の登記簿が必要で、設計事務所は実際の代表者と登記上の代表者が違っていたり、登記された住所が実際の事務所の住所と違っていたりして、苦労しましたがなんとか登記簿をとることができました。
設計請負契約書の住所と会社の登記住所が違うとは思いませんでした。
うがった味方をすると、訴えられたときの対策としてわざと正体を隠しているような気もしますが、深読みしすぎでしょうか。
    設計事務所が話し合いを放棄しつつあるという時点で万事休すかと思いましたが、まだまだできることはありそうです。

    ご参考までに

    • 2010-02-02
    • 名前:ザ・ハウス

    sさん、ご無沙汰しております。
    > 設計請負契約書の住所と会社の登記住所が違うとは思いませんでした。
> うがった味方をすると、訴えられたときの対策としてわざと正体を隠しているような気もしますが、深読みしすぎでしょうか。
    よくあること、とまでは言いませんが、ありえない話ではないことだと思います。
ご存知のように多くの設計事務所(特にアトリエ系と分類されるもの)は、法人であっても実際は設計事務所の所長=社長が個人で仕事をしています。そのため法人としての意識が低いので、悪気なく変更登記を怠るということはあると思います。
とは言え、資格を得て仕事をしているわけですので好ましいことではなく、クライアントや社会と向き合う姿勢として不十分だと思います。
    > 監理にも問題があったにもかかわらず、設計事務所が話し合いを放棄しつつあるというのが現状です。
    以前に「設計事務所の協力的な姿勢は時間と共に崩れる」と心配しました。
不具合の調整は設計事務所も工務店と協力してやるべきだと思いますが、「施工」に問題があると設計事務所が独自の判断をした場合、建物完成後の仕事は後ろ向きの仕事ですので気持ちとして前に進まないことだと思います。
また、工務店の仕事である「施工」と建築家の仕事である「監理」は、密接な関係にあるため、施工に問題があるとなると監理にも責任が飛び火するように帰結することが予想されるため、あまり首をつっこみたくないという心理も働きます。
以上の2点からすると、設計事務所の態度は自然なことのように思います。
    自然なことだから良い、という話ではなく、態度に対する腹立たしさと監理の責任は別のものとしてご判断いただきたいと思います。
    気持ちが先行すると冷静な判断ができなくなってしまうことを心配しますが、以前からの書込みから推測するとsさんはご自身の感情をコントロールできる方のようですので、心配しすぎかもしれませんね。

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