\ プロの話を聞いてみよう! /無料で家づくりを相談する

備蓄が続く家|ローリングストックと電源計画

防災備蓄を“続けられる家”にしたい

今回ご紹介するのは、 「災害時に家族を守れる家にしたい」という思いから、 本気で防災備蓄を計画していたK様ご家族(40代・神奈川県)の事例です。

求めていたのは、

・家族4人が数日〜1週間暮らせる備蓄量の確保
・非常時でも電源・給水を確保できる仕組み
・ローリングストックが“負担なく続く”収納計画

という、防災志向ならではの3つのテーマでした。

しかし、検討していた土地は都市部のコンパクトな敷地で、

「備蓄庫をつくるとLDKが狭くなる」
「非常電源の設置スペースが限られる」

という課題がありました。
防災備蓄は“量を増やす”だけではなく、収納・電源・給水の3つを同時に整える必要があるテーマなのです。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.備蓄は“量”より“回しやすさ”が続ける鍵
2.非常電源は“どこに置くか”で使いやすさが変わる
3.給水は“分散”が最も強い

備蓄量・電源・給水がつくる“防災計画のジレンマ”

K様ご家族は、

・水は1人1日3Lを目安に備蓄
・レトルト食品や缶詰を常備
・ポータブル電源やソーラーパネルも検討
・トイレ対策も必要

という“本気の備蓄”を考えていました。
しかし、備蓄を続けるには次のような課題があります。

・大量の水や食品を置くスペースが必要
・賞味期限管理が大変
・非常電源は重く、置き場所が限られる
・トイレ対策は収納と動線が重要

検討していた間取りでは、

・パントリーが小さく、備蓄量が足りない
・非常電源の置き場が玄関かLDKしかない
・トイレの近くに備蓄を置くと生活感が出る
・水の保管場所が1か所に集中してしまう

という問題がありました。
さらに、

「大型備蓄庫をつくるとLDKが狭くなる」
「分散収納にすると管理が大変」

という“量と管理性”のジレンマも存在していました。

大型備蓄庫か、分散収納+機器拡充か──検討した選択肢は2つ

A:大型備蓄庫をつくる
メリット:
・備蓄を一か所にまとめられる
・管理がしやすい
・パントリーと兼用しやすい

デメリット:
・面積を使う
・LDKが狭くなる可能性
・水や電源を分散できない

B:分散収納+非常電源・給水機器を拡充する
メリット:
・水や食品を複数箇所に置ける
・非常時に取り出しやすい
・電源やトイレ用品を近い場所に配置できる

デメリット:
・管理が複雑になりやすい
・収納の工夫が必要
・動線を考えないと使いにくい

K様は当初「大きな備蓄庫をつくりたい」と考えていましたが、 “非常時の取り出しやすさ”と“分散の強さ”を考えると、大型パントリー+分散収納の組み合わせが現実的という結論に近づきました。

マッチングコーディネータの視点!

防災備蓄の相談では、「どれだけ備えるか」よりも「どこに置き、どう回すか」が重要です。水・食料の消費期限を管理しやすく、入れ替えが容易であることも、続けるうえでは欠かせません。

工務店に要望を伝える際は、次の3点を整理すると提案の精度が大きく上がります。

・備蓄の"量と種類"を具体的に伝える
→ 長期保存パン・レトルト品・缶詰など、実際に検討している食料品の種類と量を共有することで、パントリーの大きさや棚の強度が大きく変わります。

・非常電源の"使い方"を共有する
→ どこに置き、どこで充電したいかを伝えることで、コンセント位置や配線計画も変わります。ソーラーパネル+蓄電池との連携を希望する場合は、設置機器の選定にも影響します。

・給水の"優先順位"を伝える
→ 一人あたり1日3ℓが目安とされる水も、優先順位を整理して伝えることで、水タンクの置き場所やどう分散させるかが変わります。

これらを伝えることで、
「パントリー造作が得意な工務店」
「非常電源の設置経験がある工務店」
「防災計画に強い工務店」

など、テーマに合った工務店とマッチングしやすくなります。

K様が選んだのは「大型パントリー+非常電源+分散収納」

最終的にK様は、

・玄関横に大型パントリーを設置し、水・食品をまとめて管理
・非常電源(ポータブル電源)は玄関土間に置き、外部充電しやすく
・トイレ用品はトイレ横の収納に分散
・水はパントリー・洗面・外部収納の3か所に分散
・ソーラーパネルで非常電源を充電できるように計画

という構成を選ばれました。

これにより、

「備蓄が続けやすい」
「非常時に取り出しやすい」
「電源・給水の不安が減る」

という理想の防災環境が実現しました。

“買う”より“回す”を前提にした家づくりが大事

防災備蓄の家づくりは、単に備蓄量を増やすだけでは不十分です。

「どこに置き」
「どう回し」
「どう取り出すか」

これらを整理することで、“いざという時に生きる家”が実現します。
備蓄・電源・給水の3つを整えることで、家族の安心度は大きく高まります。