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小上がり畳のある家|収納・段差・採光の黄金比

小上がり畳でくつろぎと収納を両立したい

今回ご紹介するのは、和モダンテイストを好むS様ご夫婦(30代・兵庫県)の事例です。
求めていたのは、

・寝転べる“くつろぎスペース”
・来客時に使える“簡易客間”
・片付けやすい“大容量収納”

という、小上がり畳ならではの3つのテーマでした。
しかし、検討していたLDKは南向きで明るい一方、窓の高さと小上がりの段差が干渉し、採光バランスが崩れやすい状況でした。
「ただ小上がりを作ればいい」というレベルでは解決できない課題が見えてきました。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.段差の高さで“使い勝手”と“収納量”が大きく変わる
2.引出収納か床下収納かで“片付け方”が変わる
3.窓高さと小上がりの“採光バランス”を整える

段差・収納・採光が生む“小上がり計画”のジレンマ

S様ご夫婦は、LDKの一角に和モダンな小上がりをつくり、家族が気軽に寝転べる場所を求めていました。

・段差を活かして収納を増やしたい
・来客時は布団を敷いて客間として使いたい
・LDK全体の明るさは損ないたくない

という明確な要望がありました。
しかし、検討していた間取りでは、

・段差を高くすると窓の下端と干渉し、採光が遮られる
・収納を引出にすると通路幅が狭くなる
・床下収納にすると出し入れの頻度が下がる

という問題がありました。
当初は「段差を高くして収納量を最大化する」案もありましたが、

・段差が高すぎると腰掛けにくい
・子どもが上り下りしづらい
・窓の位置によっては暗くなる

などの理由から、現実的ではありませんでした。
さらに、小上がりをLDKと一体にするか、独立した和室にするかで、使い方や収納計画が大きく変わるという課題もありました。

LDK一体和コーナー vs 独立和室、検討した選択肢は2つ

A:LDK一体の小上がり和コーナー
メリット:
・家族の気配を感じながら使える
・段差を活かした収納がつくりやすい
・空間に広がりが出る

デメリット:
・引出収納の開閉スペースが必要
・LDKの動線と干渉しやすい
・採光バランスを慎重に調整する必要がある

B:独立した和室
メリット:
・客間として使いやすい
・収納計画の自由度が高い
・LDKの動線に影響しない

デメリット:
・小上がりの段差を活かしにくい
・LDKとの一体感が薄れる
・和室の使用頻度が下がる可能性がある

S様は当初「独立和室のほうが客間として便利」と考えていましたが、「普段使いのしやすさ」を優先し、LDK一体型の小上がりを検討することになりました。

マッチングコーディネータの視点!

これまでの相談で多いのは、「収納量だけを優先して段差や採光のバランスを見落としていた」という後悔です。

小上がり畳は“収納”だけでは成立しません。
工務店へ要望を伝えるときは、次の3点を整理すると提案の精度が大きく上がります。

・小上がりで“どんなシーン”を想定しているか
 →寝転ぶのか、座るのか、客間にするのかで段差の最適値が変わります

・収納の“頻度と種類”を伝えること
 →引出収納が得意な工務店、床下収納の施工経験が豊富な工務店など、得意分野が分かれます

・窓の高さや採光の優先順位を共有すること
 →採光計画に強い工務店を選びやすくなります

これらを整理して伝えることで、

「和モダンの造作が得意な工務店」
「小上がり収納の施工経験が豊富な工務店」
「採光バランスの調整が上手い工務店」

など、テーマに合った工務店をマッチングしやすくなります。

S様が選んだのは「LDK一体の小上がり+引出収納」

最終的にS様は、

・段差は“腰掛けやすい高さ”に設定
・収納は“日常使いしやすい引出式”を採用
・窓の下端と段差の高さを調整し、採光を確保

という計画を選ばれました。これにより、くつろぎ・客間・収納の3つを両立し、和モダンの雰囲気を損なわない小上がりが実現しました。

“設備”だけでなく“生活シーン”を描くことが大事

小上がり畳の計画は、段差や収納量だけでは不十分です。

「どんなシーンで、どんな頻度で、どんな明るさで使うのか」

これを整理することで、段差・収納・採光のバランスが整い、和モダンの魅力を最大限に引き出す小上がりが見えてきます。

小上がりは暮らしの質を大きく左右する空間です。段差・収納・採光の3つをバランスよく計画することで、くつろぎと片付けが両立する住まいが実現します。

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