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防犯住宅の正解|侵入経路と見守り動線で守る家

留守が多くても安心な家にしたい

共働き世帯のI様ご夫妻(愛知県名古屋市・30代・小学生の子ども2人)は、平日はほとんど自宅を空ける生活。新築の計画にあたり、第一に「防犯性の高い家にしたい」というご希望がありました。

「侵入されない工夫」と「万が一の備え」を両立させたい── そんなご相談から始まった計画でした。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.窓・勝手口など、侵入経路となりやすい部分をどう守るか
2.緊急時に身を守る“退避スペース”の考え方
3.防犯対策は設備と運用のバランスが大事

見落とされがちな窓と出入口の“死角”

I様が選ばれた敷地は、閑静な住宅地の角地。 人通りは少なく静かな一方、裏手には公園があり、「窓から侵入されたら…」という不安がありました。

・細い路地に面した掃き出し窓
・勝手口や浴室の小窓
・夜間の見通しが悪い玄関周辺

これらの“死角”を排除するため、面格子+センサーライトを配置。さらに、スマートロックの導入や、玄関まわりの目隠し植栽の見直しも行いました。
「とにかく安心できる家にしたい」──その想いは、緊急時の退避先である“セーフルーム”の設置という選択にもつながっていきました。

ハード重視か、運用重視か?

A:ハード重視(窓格子・セーフルーム・センサー設備)
メリット:物理的な侵入を抑止。家族の安心感が高い。
デメリット:コストがかかる。間取りの自由度が減る。

B:運用重視(照明制御・スマート連携・近隣見守り体制)
メリット:日常の運用で柔軟に対応できる。費用が抑えられる。
デメリット:使い方次第で効果に差。電力や通信への依存。

最終的にI様は、「ハード重視+一部スマート連携」という折衷案を採用しました。

マッチングコーディネータの視点!

防犯住宅をご希望の方の相談でよくあるのは、 「何をどこまでやれば安心か分からない」「防犯対策と暮らしやすさをどう両立させるか」という悩みです。
要望を整理する際は、

・留守時間帯(昼夜、平日休日)とその頻度
・侵入されると困る場所(寝室、子ども部屋など)
・家族構成と退避行動のシミュレーション

などを一緒に可視化しておくと良いでしょう。
工務店を選ぶ際は、

・セキュリティ設計の経験があるか
・スマート設備やセンサーの知見があるか
・防犯とプライバシーのバランス提案ができるか

といった点が重要になります。
要望を伝えるときは、 「この窓は人通りが少ないから不安」 「子どもが留守番する時間がある」 「万一の時に逃げ込める場所をつくりたい」 など、具体的な暮らしの中の“懸念”として伝えると、工務店からの提案精度が上がります。

I様が選んだのは「ハード重視+見守り連携」

I様ご家族が採用したのは、

・通りから見えにくい裏窓に面格子+センサーライト
・玄関・勝手口・階段下の3カ所にスマートロックを設置
・主寝室の隣にセーフルームとして使える納戸を併設

というハード重視の防犯設計でした。
さらに、外構の照明とスマートドアホンを連動させ、「不審者を寄せ付けない環境づくり」も実現しました。

“防ぐ”だけでなく“備える”ことが大切

防犯対策は「侵入を防ぐ」だけでなく、「万一に備える」ことが欠かせません。

・死角を減らす窓・外構計画
・緊急時の避難行動を考えた間取り
・家族全員が無理なく続けられる設備・運用

これらをバランスよく組み合わせることで、“日々安心して暮らせる家”が実現します。
防犯住宅をお考えの方は、まずは不安や懸念を整理するところから始めてみてください。