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土間からすぐ洗える動線が欲しい
今回ご紹介するのは、大型犬(ラブラドール2頭)と暮らすH様ご夫婦(30代)の事例です。 週末はキャンプやドッグランに出かけるアクティブなライフスタイルで、「帰宅後、玄関が毛と泥だらけになるのが悩み」とご相談いただきました。
後悔しないために知っておきたい3つのこと
1.土間~洗い場~LDKをどうつなぐか(動線設計)
2.床の滑り止め・傷・防臭性能はペットに最重要
3.脱走や来客対応を踏まえた玄関設計
大型犬2頭と暮らす家族の悩み
H様(30代ご夫婦)は、アウトドア好きのラブラドール2頭と暮らしており、日常的に土や水を持ち帰る生活でした。
・外で遊んだあとは全身泥だらけ
・玄関からリビングまでに毛が舞う
・湿気と匂いがこもりやすい
当初は、玄関先に簡易シャワーを設置しようと考えていましたが、冬の寒さや外から丸見えになる点が気になったとのこと。
土間直結バスルームか、屋外シャワーか?
A:土間直結のバスルームを室内に設ける
メリット:冬でも快適。すぐ洗える。床暖房など設備も充実可。
デメリット:コストはかかる。間取りに制約が出る。
B:屋外に温水シャワーを設置
メリット:室内を汚さずに済む。建物本体に影響しにくい。
デメリット:冬の使用がつらい。犬が暴れると外に飛び出しやすい。
H様は最終的に、「屋内洗い場+脱衣室を兼ねた土間空間」という選択をされました。
マッチングコーディネータの視点!
大型犬と暮らすご家庭からのご相談で多いのは、「どこまで対策すればいいのかわからない」「何を工務店に伝えればいいかわからない」といったお悩みです。
今回のようなケースでは、次のような点を整理しておくと、工務店との打ち合わせがスムーズになります。
・犬の種類、大きさ、性格(活発さや水への慣れなど)
・日常のルーティン(散歩、遊び、シャンプーの頻度)
・洗い場の場所と人の動線(屋内か屋外か、玄関との関係)
また、工務店選びの際には、
・ペットとの暮らしに理解や実績のある会社か
・床材や換気・臭気対策の経験があるか
・家事や来客の動線とペット対策を両立できる提案ができるか
という観点が重要です。
要望を伝える際は、
・「犬が暴れても大丈夫な床材にしたい」
・「洗ったあとの水の処理まで考えてほしい」
・「来客時に落ち着かせやすい設計にしたい」
といったように、“生活の中で困っている具体的な場面”を言葉にすると、設計の精度が上がります。
H様が選んだのは「玄関直結の洗い場+防臭床材」
結果的にH様は、
・玄関から直接アプローチできる防水・防臭対応の洗い場
・洗い場とLDKをつなぐ防臭・滑り止め床材の採用
・外出時に犬が脱走しないよう玄関を二重扉に
といった仕様で、犬も人も快適に過ごせる間取りを実現しました。
「今は帰宅後すぐ洗えるので、リビングが清潔に保てています。犬たちも落ち着いています」とH様。
ペットとの「暮らしのリアル」を描くことが大事
大型犬との暮らしは、癒しだけでなく日常の負担とも隣り合わせです。
だからこそ、
・毛や泥を抑える動線
・匂いと湿気を管理する素材選び
・脱走や事故を防ぐ玄関設計
など、「先回りした設計」が不可欠。
犬も人も無理なく暮らせる家づくりには、生活スタイルと性格を踏まえた丁寧なヒアリングが鍵になります。ドッグフレンドリーな家づくり、気になる方はお気軽にご相談ください。
