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ハウスメーカー事始め

ハウスメーカーの特徴を語るには、まず、その歴史に触れざるを得ません。

ハウスメーカーの歴史

今では家づくりの筆頭に挙げられるようになったハウスメーカーですが、始まりは今から約60年前の1950年代後半に遡ります。

ハウスメーカーが出現するまで住宅建築を担ってきたのは、伝統的な「木造在来工法」でした。 木造在来工法とは、木材を材料として使い、柱や壁などの部材の大半を大工や職人が現場で手作りして組み立てる方法です。

しかし、戦後の高度経済成長期に住宅の需要が高まっていく中で、一定の品質を保った住宅を大量、かつ安価に供給する必要性が急速に高まっていきます。 そこで始まったのが、材料に品質が安定した軽量鉄骨やプラスチック等の工業材料を使い、これらをパネル化、ユニット化してあらかじめ工場で大量生産を行うという「住宅の工業化(工場生産化)」の取り組みです。

こうして創業されたのがプレハブ住宅メーカーであり、これが現在のハウスメーカーの原形です。

ハウスメーカーに正式な定義はない?!

この「ハウスメーカー」という言葉ですが、実は、正式な定義はありません。
人によっては、総合住宅展示場に出展している住宅会社やテレビコマーシャルを放映している住宅会社など、「ハウスメーカー」という言葉に対する認識は様々なようです。

あえて定義をするならば、ハウスメーカーとは、「自前の生産設備を持ち、工業化(プレハブ化)または建築資材の一部を規格化することによって、注文住宅の大量生産を全国規模で展開している会社」と言うことができます。

ちなみに、注文住宅を量産する大企業が存在するのは日本に特有のことで、外国では日本におけるハウスメーカーのような大企業は存在しません。

なお、総合住宅展示場に出展したり、テレビコマーシャルを放映している住宅会社であっても、地域を限定して事業展開している住宅会社は「巨大化した地域工務店」の性質が強く、フランチャイズ展開している企業グループも実際は地域工務店が請負うことになりますので、ハウスメーカーとは区別して理解するべきでしょう。