スマートスピーカーでもっと便利に?
実はすでにアメリカでは、スマートスピーカーと連携することによって、音声でルンバを制御することが可能になっています。
スマートスピーカーとは、Wi-FiやBluetoothを通じて音声操作が可能な人工知能搭載(AI)のスピーカーのこと。スピーカー本来の機能だけでなく、家電製品などのモノとつながって、ユーザーの音声コマンドに応えて機器をコントロールしたり、情報を入手することが可能です。
たとえばGoogleのスマートスピーカー「Google Home(グーグル ホーム)」を例にすると、CMでもお馴染みの「Ok,Google!(オーケー グーグル!)」が音声コマンドになります。この音声コマンドに続いて指示の言葉を投げ掛けると他の機器を制御したり、情報を検索してフィードバックしてくれるのです。
アメリカの市場調査会社eMarketerによると、3,560万人のアメリカ人が少なくとも月に1度、スマートスピーカーを利用しており、前年比で128.9%増加したという調査結果が出ています(2017年5月)。
現在、スマートフォンが全盛の中で、私たちはアプリを使うことに便利さを感じています。しかし、モノがインターネットとつながれば、いちいちスマートフォンのアプリを探して指示を入力する必要はなくなります。
スマートスピーカーがアメリカで受け入れられているひとつの理由は、音声認識の利点である「ダイレクトに目的を達成できる」という点にあると言われています。これまではITやIT製品に詳しい人しか享受できなかった便利さがただ「言葉を投げかける」だけで獲得できるようになるわけです。
このスマートスピーカーが今年の後半から来年にかけて、いよいよ日本でも続々と発売される予定です。
ルンバの開発販売を行っているアイロボット社も「すぐというわけにはいかないが、早めに音声認識に対応したい」とコメントしており、いよいよ日本でもスマートスピーカーに話しかければルンバが掃除を始めてくれる日が早々にやってきそうです。