家づくりのご相談を受けていると、今も昔も変わらないなと思うことがあります。
それは、多くの方ができるだけ広い家を望んでいることです。
・広いリビングが欲しい。
・収納もたっぷり欲しい。
・子ども部屋も欲しい。
・できれば書斎も欲しい。
予算を気にしなくていいのであれば、広い家を選ばない人はほとんどいないでしょう。
ところが最近、その家づくりの進め方が少し変わってきたように感じます。
ハウスメーカーにも見える変化
住宅産業新聞によると、大手ハウスメーカー10社の戸建住宅は、1棟あたりの販売単価が上昇する一方で、平均床面積は縮小傾向にあるそうです。
建築費や資材価格の高騰が続くなか、価格を抑えるために床面積を見直す動きが広がっているという内容でした。
以前と同じ予算で家を建てようと思っても、以前と同じ広さを確保することが難しくなっている。そんな現実が数字にも表れているようです。
お客様との打ち合わせでも変化を感じる
実際、お客様との打ち合わせでも似たような場面が増えました。
最初は、「収納はたくさん欲しい」、「和室も欲しい」、「できれば書斎も欲しい」という話になります。
ところが予算を確認しながら間取りを整理していくと、
「和室はなくてもいいかもしれない」
「ファミリークローゼットがあれば収納は減らせそう」
「書斎よりリビングの一角の方が使いやすいかも」
という話になっていきます。
広さをあきらめるというより、本当に必要なものを選び直しているように見えるのです。
削られているのは広さではなく、優先順位の低いもの
以前は、家づくりといえば希望を足していく作業だったように思います。
けれども今は、「その部屋は本当に使うだろうか」という視点で考える方が増えています。
住宅価格が上がったことで、多くのご家族が限られた予算の中で選択をしなければならなくなりました。
その結果、
・広さより断熱性能。
・広さより立地。
・広さより家事のしやすさ。
そんな選択をするご家族も珍しくありません。
広い家が欲しいという気持ちは、今も昔も変わりません。
ただ、家づくりは確実に変わりました。「できるだけ広く」から、「限られた予算をどこに使うか」へ。
最近のお客様を見ていると、そんな変化を感じます。


