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繰り上げ返済計画を立てておくべきだった!?

出典:SOMPOひまわり生命

マイホームの購入は、将来のライフプランに大きく影響します。住宅を購入されたお客さまからは「繰り上げ返済計画を立てておくべきだった」というお声がよく聞かれます。

繰り上げ返済を活用すると、本来支払うべきだった利息を減らせます。ただし、かえって家計を圧迫するリスクもあるので、以下のポイントを意識して計画を立てましょう。

【1】利息軽減効果の仕組みを理解する

【2】日々の生活も考えて計画を立てる

利息軽減の効果は、繰り上げ返済のタイミングで変わる

住宅ローンで繰り上げ返済をする最大のメリットは、「利息軽減効果」にあります。繰り上げ返済をすると、利息計算のベースである元金が早く減るため、その分の利息を支払う必要がなくなります。

ただし、繰り上げ返済はタイミングによって効果が変わります。例えば、借入から5年後に300万円を繰り上げ返済するケースと、30年後に300万円を繰り上げ返済するケースを比べてみましょう。(フラット35:2023年12月の最大金利3.470%、返済期間35年、借入額3,000万円、元利均等返済を想定)

・5年後に繰り上げ返済:183万1,560円の利息軽減効果

・30年後に繰り上げ返済:27万2,100円の利息軽減効果

繰り上げ返済の金額は同じでも、利息軽減効果には約160万円の差が生じました。つまり、闇雲に繰り上げ返済をするのではなく、できるだけ時期を早めることが重要になります。

ライフプランから繰り上げ返済の計画を考える

できるだけ早く繰り上げ返済をしたからと言って、家計に余裕ができるとは限りません。繰り上げ返済の時期と金額は、以下のポイントを意識して決めることが大切です。

・繰り上げ返済で家計が圧迫されないようにする

・預貯金や投資によるリターンを想定する

無理な返済計画を立てると、自分らしい生活が難しくなるかもしれません。また、安定した老後生活のために、預貯金や投資の優先度が高いご家庭もあるでしょう。

利息軽減効果だけに目を向けると、日常生活に支障が出てしまう可能性があるため、繰り上げ返済の計画はライフプランも意識してください。

FP相談で繰り上げ返済のシミュレーションをしよう

住宅ローンの利息軽減効果とライフプランのバランスは、簡単に取れるものではありません。日々の家計はもちろん、10年後や20年後のライフスタイルまで意識する必要があるためです。

細かい計画を立てることが難しい場合は、専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)に相談をして、「ライフプランをどう設計するか」「どの時期にいくらの繰り上げ返済をするか」「毎月いくらを預貯金・投資に回すか」などのシミュレーションをしてみましょう。