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大幅な見積もり額のオーバーについて
- 2023-09-10
- 名前:セノセ
はじめまして
大幅な見積もり額のオーバーで困っています。今ある自宅を建て替えることとなり、とある設計事務所にお願いしました。
3,000万予算で契約したのですが出てきた見積もりは6,000万で
VE案で再度見積もりを取ったところそれでも4,000万でした。
今後の予定表ももらっており7月に取り壊し、8月に着工の予定だった為
それに合わせて引っ越したのですが現時点では工務店が見つからず
何も進んでない状態です。自宅には高齢の母がいる為あまり時間は
かけられない状態だと契約時に伝えてありこんな足踏み状態なら
解約したいと伝えたところ以下のことを設計事務所側から主張されました。・妥当な設計をしているので責任はない。あくまで工務店の問題である
・3,000万で契約したがあくまで目標値。物故高騰のせいでその予算じゃ当初の設計は不可能
・すでに支払ってもらった分は一銭も返す義務はない(既に400万弱支払っている)
・一般的にはオーバーしても10%~15%ではないか?設計者の当初の見立てが甘かった責任はないのか?と問い詰めたところ、それは昔の話であり、現状の物価高騰では通用しないので設計事務所に責任を問うことはできない
・訴えても設計事務所側が負けることはないとのことでした。
しきりに物価高騰を理由にされてるのですが契約してから一年も
経っていないので納得できない部分が多いです。
設計事務所側に何の責任もないなんてことがあるのでしょうか?
こちらとしては半額(200万)でも返していただきたいと思っています。アドバイスよろしくお願い致します。
十分な説明がされていたかを再度確認しては。
- 2023-09-10
- 名前:ザ・ハウス
セノセさん、こんにちは。
設計事務所との家づくりで金額オーバーが発生し、現時点で工務店も見つかっていないご状況に大変お困りのことと存じます。
これまでの家づくりの経緯やご契約の内容など詳細な情報がわかりかねますので、一般的な設計監理業務の内容に基づく回答となりますことをご容赦ください。
設計監理業務を途中解約する場合、契約内容に基づき、これまでに行った業務の対価に対して精算するケースが一般的です。
価格の上振れが起きるケースの多くは、施主が高額な仕様、仕上げにこだわった場合、あるいは設計者自身がいい家にしたいために、自己のこだわりや施主の希望を盛り込みすぎた場合などです。
コロナ禍で価格高騰が起こり、未だ収まっていないのも事実です。コロナ禍以前の話で申し上げますと、1割~3割オーバーになるケースは多くありました。セノセさんの場合はご契約時はすでにコロナ禍であったこと、1年前との比較であっても倍になる価格というのは、設計事務所の価格設定が適正に行われていたのか、高騰し続けている中で、厳密な価格設定ができないまでも状況の説明はされていたのか疑問が残ります。
見積図面内容に沿って積算をするのは工務店ですが、工務店が倍の価格にしたというよりは、図面どうりに金額を算出し積み上げた結果ですので、「工務店の問題である」と工務店に責任転嫁している回答にも疑問が残ります。
希望や夢を詰め込むだけでなく、先を見据えて都度状況の説明や方向性を再考、提案し、納得形成をしていくのも設計監理業務の重要な役割ですので、その役割を果たした上でのVEで4000万円という金額であればセノセさんも納得できないまでも状況を解決するための話ができたのだと思います。
「妥当な設計をしている」という設計事務所の見解がございますが、「物価高騰のせいでその予算じゃ当初の設計は不可能」とも言っているので、では3000万円の家づくりに対しての妥当な設計とは?について、真摯に説明いただいても良いかと思います。
なお、過去、大幅に予算をオーバーした事案において、設計者は設計費を請求できないとした裁判例もあるようです。当事者間で納得できる解決が見いだせない場合、以下のような専門家に相談されてはいかがでしょうか。
※住宅リフォーム・紛争処理支援センター
https://www.chord.or.jp/※法テラス
https://www.houterasu.or.jp/index.html※民事調停
https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_04_02_10/index.html
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