sさんが正しいと思いますが・・・

  • 2007-11-02
  • 名前:ザ・ハウス

sさん、こんにちは。
> 建築家との家づくり・工務店とのやり取りを通して感じているのは、時間感覚の大きな違いです。
ご指摘の通りです、他業界や一般常識と比べて(時間感覚以外にも)大きくずれていると思います。理由は複数あるのだと思いますが、住宅や不動産業界は典型的なドメスティック産業で外資企業などの参入・競争がなく、主にロジスティックの効率化・業務の適正化されていない部分が多くあり、結果として消費者がそれを負担しています。また、他産業への経済波及効果が大きく、就業人口が多いため、保護されてきた業界です。そのため、耐震偽装や建材の不正、談合などが構造的におこりやすく、やはり結果として消費者が負担しています。もちろん産業構造だけが問題ではなく、建築家や工務店の個別の問題もあります。
> 仕事として家をつくっているのであれば、プロとしてアウトプットに責任を持つべきです。アウトプットに問題があれば支払いをどうのこうのという前に不具合は直すべきだと思いますがいかがでしょうか?
一般的にはsさんの言うとおりだと思います。しかしながら、上記のように構造的なことから住宅業界では一般的な常識が欠如している会社や個人が多いようです。ただ、一般常識が欠如している方も多くは悪意があるのではなく、業界のぬるま湯に慣らされた結果で、多くの方がsさんに道理のとおらないことを要求しているということに全く気付いていないこともあります。したがって、たいへん残念なことに、sさんが正当な主張をしても元々理解できないので「のれんに腕押し」の状態になるケースがほとんどです。当然のことではありますが、私はこれが正しいとは思いません。
ここからは価値観の違いになると思いますが、私は「のれん」と正面から対峙することは、建築家・工務店に主張を認めさせたという意味で勝ったとしても、時間のロス・心身の疲労も加味すると損をするのではないか、と考えました。そのような意味で、綱から手を離して「互角の綱引き」を早々にやめてはどうか、という提案を前回の書き込みでいたしました。
しかし、これは私の価値観であり、どれぐらいの金額が関わり、どれぐらいの不具合がでているのか、また、それらによってsさんの気持ちをどれだけ傷つけたのか、という部分までは(書き込み内容だけでは推し量れませんので)検討していませんので、建築家・工務店と徹底的に向き合うという選択も間違っていないと思います。
> こういった問題を解決する公的な機関などは無いでしょうか?
住宅性能表示制度に基づく評価住宅が対象になりますが、紛争処理支援センターという機関が住宅のトラブルを専門的に扱っています。または、各地域にある弁護士会などになりますが、いずれにしてもあっせん・調停・仲裁で解決を目指すものであって、強制的な解決ではありません。
紛争処理支援センター
相手は長年、時間による解決(建て主側の泣き寝入り)をおこなってきたと思いますので、どのような解決手段をとるにしても、時間をかければかける程、sさんは不利になると思います。早めに専門機関などにご相談ください。