施工者も交えたお話合いの機会を
- 2016-04-07
- 名前:ザ・ハウス
ameさん、こんにちは。
まず、設計料を全額返金してもらった場合についてですが、設計者の意図によっては「設計をした責任は負うが、今後の対応については関与しない」という解釈もできますし、「設計料を全額返金するので、設計した責任と今後の対応も含めた一切の責任を放棄したい」とも解釈できます。
もし設計料の返還を受ける場合、ameさんも条件に合意した上でのことになりますので、この点を設計者に確認した上で回答されることをお勧めします。
また、何か建物に不具合が生じてしまった場合、その不具合が設計者の責任によるものか、施工者の責任によるものかは非常に判断が難しい問題です。
施工者には工事を請負った責任がありますので、建物に生じたすべての不具合が設計者だけの責任とは考えにくく、またどこまでが設計者の責任で、どこまでが施工者の責任かを線引きするのも現実的には難しい問題だと思います。
そのようなこともあり、建物の不具合が生じた場合の対応については、現実的には設計者と施工者が協議をして対応していることが多いかと思いますので、設計者だけではなく、施工者も交えたお話合いの機会をお持ちになり、どのような体制で対応することになるのかをご確認ください。