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リノベーションとは
リノベーションとは、建物の骨組みだけを再利用し、内部をそれまでとは全く違う状態に作り変えることを言います。
日本では多くの木造住宅が30年前後で建替えられてきましたが、これまでの住文化への反省から、昨今では「長期に渡って利用可能な住宅を」という考え方が定着しつつあります。
また、新築と比べて、
・物件の選択肢が多い。
・総費用を抑えることができる。
・自分の希望通りの生活空間を実現できる。
・取得時からの資産価値の目減りが少ない。
等の点をメリットと考えて、リノベーションを選択する人も増えているようです。
※<参考>リノベーションの事例(関連サイト「ザ・ハウス@建築家」に移動します)
一般的にリフォームは「元の状態(新築時)に戻すための改修」の意味で使われることが多く、リノベーションは主に「新築時とは根本的に異なる生活空間に改修する」場合に使われます。
リノベーションはキッチンやトイレを新品にするだけに留まらず、建物の骨組み(主要構造部)以外の全てを一新し、新築時とは全く異なるライフスタイルを適えるための手段と言えます。
リノベーション計画時の注意点
リノベーションには以下の方法があり、資金計画や業者選定時の注意点がそれぞれ異なります。
・すでに所有している建物をリノベーションする場合
リノベーションの工事費を自己資金で準備できれば問題ありませんが、借入(ローン)で資金を調達する場合には、少し注意が必要です。
購入時(新築時)の住宅ローンの残債があると、考えている額の資金を調達できない場合があります。今、借りている金融機関に新規の借入が可能かどうかをご相談いただくか、または別の金融機関に既存の借入と新規の借入をまとめて借り換えすることが可能かをご確認ください。
また、一般的にはマンションのリノベーションを得意としている業者が多いため、戸建てのリノベーションをご計画の場合は、建物の構造部分についても知識がある業者を選ぶことが重要です。リノベーション専業の業者よりも、新築戸建の建築とリノベーションを兼業している業者の方が戸建てのリノベーションに適した知識やノウハウを持っている傾向があります。
・新たに中古マンションや中古戸建てを購入し、リノベーションする場合
住む場所にこだわりがあるのであれば、不動産業者を通じて希望のエリアで中古物件を購入し、リノベーション業者を選定するのも1つの方法です。
自己資金でリノベーションの工事費を準備できれば問題ありませんが、借入が必要な場合は住宅ローンよりも金利が高いリフォームローンを使う必要があります。新規に物件を購入するための住宅ローンとリノベーション工事のためのリフォームローンを合わせた返済になるため、ある程度の自己資金を準備して計画を進めた方が無難です。
リノベーション業者を選定する際には、一般的にマンションのリノベーションを得意としている業者が多いため、戸建てのリノベーションであれば建物の構造部分についても知識がある業者を選ぶことが重要です。
・リノベーション済みの物件を購入する場合
流通している物件の数は少なくなりますが、希望のエリアに物件があれば、新築マンションや新築戸建てを買う場合よりも総額を抑えることができ、ライフスタイルに適った住まいを持つことが可能です。
改修済みの物件を購入することになるため、既存建物の耐久性やどのような工事をどのような基準で行ったのかが分かりずらい点はありますが、先述のケースと比べて時間がかからず、比較的少ない自己資金でも購入ができるのが大きなメリットです。また、借入には住宅ローンを使うことができますので、資金調達に伴う労力も新築マンションを購入する場合とほぼ変わりません。