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親を見守る家|同居前から始める間取りとセンサー

将来の同居を見据えて“見守れる家”にしたい

今回ご紹介するのは、「今は別々に暮らしているが、数年後には親を迎え入れる可能性が高い」という理由から、同居前から“見守りやすさ”を意識した家づくりを希望していたM様ご家族(40代・千葉県)の事例です。

求めていたのは、

・将来の親室をどこに想定するか
・夜間の移動が負担にならないトイレ・洗面との距離
・離れて暮らす今も、同居後も使える見守りの仕組み

という、時間の経過を前提にした3つのテーマでした。
しかし、検討していた土地は2階リビングが最も暮らしやすい形状で、親との同居を考えた空間配置には、いくつかの迷いが生じました。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.親室は“広さ”より“トイレまでの距離”が重要
2.見守りは設備より“配線の先行”が鍵になる
3.同居前から“変えられる余地”を残すと安心

親室の位置・トイレ距離・センサーがつくる“見守りのジレンマ”


M様ご家族は、

・現在は車で20分ほどの場所で暮らす親を定期的に見守っている
・将来的には同居の可能性が高い
・夜間の転倒や体調変化が心配
・同居後も、お互いの生活リズムと距離感は保ちたい

という状況でした。
そのため家づくりでは、

・将来、親の生活拠点になる部屋をどこに想定するか
・トイレや洗面まで、無理のない動線になっているか
・見守り機器を後から追加しやすいか

といった点が重要な判断軸になっていました。
しかし、間取りを具体的に検討していく中で、

・親室を2階にすると、階段の上り下りが負担になる
・同居後を考えると、水回りとの距離が気になりやすい
・見守りセンサーを後から付けようとすると、配線が難しい

といった、「今は問題にならないが、将来は困りそう」な点が見えてきました。
さらに、

「同居がいつ始まるか分からない」
「今は使わない部屋を固定でつくるのはもったいない」

という、“時期が読めないからこその悩み”もありました。

先行配線のみか、初期から想定するか──検討した選択肢は2つ

A:配線だけ先行し、部屋の使い方は後から考える
メリット:
・今の暮らしを優先できる
・初期コストを抑えられる
・将来の選択肢を残せる
デメリット:
・同居開始時に工事が必要になる
・生活動線が後付けになりやすい
・水回りとの距離は変えられない

B:将来の親室位置を、あらかじめ想定しておく
メリット:
・同居開始時に慌てない
・トイレ・洗面との距離を考えやすい
・見守り設備を無理なく使える
デメリット:
・今は使わないスペースが生まれる
・初期費用がやや上がる

M様は当初、「配線だけしておけば十分」と考えていましたが、夜間の安全性と、同居が始まる瞬間の負担を考え、“場所だけは先に決めておく”という選択に傾いていきました。

マッチングコーディネータの視点!

親の見守りを考えた家づくりでは、「まだ大丈夫」「もう少し先でいい」と判断を後回しにしがちです。

ですが多くの事例を見ていると、困りやすいのは同居が始まったそのタイミング。
部屋の位置や水回りとの距離、配線の準備など、後から変えにくい部分ほど影響が大きくなります。

同居の時期が決まっていなくても、「どこを親の生活の中心にするか」だけは先に考えておくだけで、将来の選択肢は大きく変わります。

M様が選んだのは「将来の親室想定+トイレ近接+見守り配線」


最終的にM様は、

・1階の一角を、将来の親の生活拠点として想定
・その近くにトイレと洗面を配置し、夜間移動を最短に
・天井や壁に見守りセンサー用の先行配線を準備
・同居前は、書斎やゲストルームとして活用


という計画を選ばれました。
その結果、

「今の暮らしを邪魔しない」
「同居が始まっても工事が不要」
「離れていても安心できる」


というバランスのとれた住まいになりました。

“同居してから”ではなく“同居前から”準備することが大事

親の見守りを前提にした家づくりは、部屋をつくることよりも、将来の使われ方を想像することが大切です。

「どこで過ごし」
「どこを通り」
「どこにトイレがあり」
「どう見守るのか」

この4つを整理しておくだけで、離れて暮らす今も、同居後も、安心感は大きく変わります。