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夫婦別寝室という選択|遮光・温度・音の最適化

夫婦それぞれが熟睡できる家にしたい

今回ご紹介するのは、「お互いの睡眠の質を守りたい」という理由から、夫婦別寝室を前提に家づくりを進めていたT様ご夫婦(30代・埼玉県)の事例です。
求めていたのは、

・いびきや寝返り音を気にせず眠れる環境
・就寝・起床時間の違いに左右されない照明計画
・体温差に合わせた温度調整ができる寝室

という、熟睡を最優先にした3つのテーマでした。
しかし、検討していた土地は2階の面積が限られており、

「寝室を2つつくると収納が足りない」
「廊下を挟むと動線が長くなる」

という課題がありました。
“別々に寝る”という選択が、間取り全体に影響するテーマだったのです。

後悔しないために知っておきたい3つのこと

1.遮音・遮光は“寝室の質”を左右する最重要ポイント
2.温度の個別制御は夫婦別寝室の大きなメリット
3.就寝・起床時間差を前提にした照明計画が必要

体温・いびき・就寝時間差がつくる睡眠環境のジレンマ

T様ご夫婦は、

・夫は暑がりでエアコン必須
・妻は冷え性で暖かい環境が必要
・夫はいびきが大きく、妻は音に敏感
・就寝時間は夫が23時、妻は21時

という“睡眠のクセ”が大きく異なるご夫婦でした。
そのため、家づくりでは次のような要望がありました。

・寝室は完全に分けたい
・お互いの光や音が届かないようにしたい
・温度はそれぞれが快適に調整できるようにしたい

しかし、検討していた間取りでは、

・寝室を2つつくると収納が圧迫される
・廊下を挟むと動線が長くなる
・可動仕切りにすると遮音が不十分

という問題がありました。
さらに、

「完全に分けると距離が遠く感じる」
「柔軟に仕切ると音が漏れる」

という“心理的な距離感”のジレンマも存在していました。

完全分離寝室か、可動仕切りで柔軟にするか──検討した選択肢は2つ

A:完全分離の寝室をつくる
メリット:
・音・光・温度を完全にコントロールできる
・睡眠の質が最も安定する
・収納や書斎を組み合わせやすい

デメリット:
・廊下や扉が増え、面積を使う
・心理的な距離が生まれやすい
・将来の使い方変更が難しい場合がある

B:可動仕切りで柔軟に分ける
メリット:
・普段は広く使え、必要なときだけ分けられる
・将来のライフスタイル変更に対応しやすい
・面積効率が良い

デメリット:
・遮音性能は限定的
・光漏れ対策が難しい
・温度の個別制御がしにくい

T様は当初「可動仕切りで柔軟にしたい」と考えていましたが、“睡眠の質を最優先するなら完全分離が有利”という結論に近づきました。

マッチングコーディネータの視点!

夫婦別寝室のご相談では、「間取り」よりも「お二人の睡眠のクセ」を伝えることが何より重要です。工務店に要望を伝えるときは、次の3つだけ整理すれば十分です。

・どのストレスが一番大きいか(音/光/温度)
・就寝・起床時間の違い
・将来の寝室の使い方(子ども部屋化・書斎など)

これらが曖昧なままだと、「別寝室にしました」と言いながら、実際は一般的な寝室仕様のまま…という提案になりがちです。

逆に、こうした情報を伝えたうえで、遮音・温度制御・光対策の具体案を出してくれる工務店であれば、あなたの“よく眠れる環境づくり”を一緒に考えてくれるはずです。

T様が選んだのは「完全分離+温度個別制御+遮光強化」

最終的にT様は、

・寝室を完全に分離し、廊下を挟んで配置
・それぞれの寝室に個別エアコンを設置し、温度を自由に調整
・遮光カーテン+間接照明で光の刺激を最小限に
・夫側の寝室には吸音パネルを設置し、いびき対策を強化

という計画を選ばれました。

これにより、
「お互いの睡眠を邪魔しない」
「朝の準備も気兼ねなくできる」

という理想の環境が実現し、夫婦ともに睡眠の質が大きく向上したと喜ばれていました。

“間取り”よりも“睡眠のクセ”を整理することが大事

夫婦別寝室の家づくりは、単に部屋を2つに分けるだけでは不十分です。

「どんな音が気になるのか」
「どんな光がストレスになるのか」
「体温差はどれくらいあるのか」

これらを整理することで、遮音・遮光・温度の3つを最適化した“熟睡できる家”が見えてきます。夫婦それぞれが快適に眠れる環境は、日々の生活の質を大きく左右する大切なテーマです。