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どちらから始める?!「土地探し」と「住宅会社選び」

家づくりを始めた時にお土地探しから始めるか、住宅会社選びから始めるのか、大変に迷うところではないでしょうか。

「希望の土地が見つかったが、建物予算が足りない!」

「土地が決定していないのに住宅会社と請負契約を締結、でも土地決定後に住宅会社を変更したい!」

というご相談をいただくことがあります。

分譲住宅や建売住宅は土地と建物を同時に検討することができますが、「所有する土地に、自ら選択した住宅会社で家を建てる」注文住宅では、土地と建物の同時検討は難しいといえます。

しかしながら、同時検討できる状況を事前に準備することはできます。

後々「困った」とならないように、土地探し、住宅会社選びを平行して進め、家づくりの総予算をどのように配分していくのか充分に検討することが、家づくりの成功へのカギとなります。

土地と建物、どちらがより重要?

土地探しをする際、お子様の学校区、通勤、住みなれた環境など、住みたい場所には住みたい理由があります。

住みたい場所が家づくりの重要な要素なる場合、おのずと土地価格が決定し残った予算が建築予算となります。その予算内で建築が可能な住宅会社を探すことになります。

一方で住みたい場所より住みたい家がより重要な要素であれば、必要な建築費を確保するために、土地探しのエリアを広げる選択も考えられます。

土地と家、どちらも重要であれば、資金計画の見直しを行う必要があります。

総予算を守りご計画を進めるのか、増やす方向でご計画を進めるのかなど、総予算を土地と建物にどのように配分するのか、ご家族で充分に話し合うことが重要です。

・土地の坪数(面積)を絞る
・土地探しのエリアを広げる
・建築規模(床面積)を確保する為、建物をシンプルにする
・建物を充実させるために、建築規模(床面積)を絞る

これらのことをアレコレ行いながら納得いく着地点を見つけていくのが現実的です。

納得いく着地点を検討する

納得いく着地点を検討するためには、土地と家の相場を知ることです。

【1】土地探しの第一歩は地域の相場を知ること

まず、インターネットを利用して、希望のエリアの相場を調べてみましょう。希望エリアで平均的と思われる価格帯がどの程度なのかを調べ、まず、そのエリアで土地を探すことが現実的なのかどうかを検討してみましょう。

土地探しのポイントは「土地探し」で解説していますので、「土地探し」をご覧ください。

【2】建築費を知る

建築費は、構造、性能、床面積、依頼先、予定地、グレードなどによって決まります。

注文住宅は要望や概要が人によって異なるので、一概に建築費がいくら位かを言うことは難しいことですが、見当のために申し上げると、床面積に限らず下限は2000万円前後で、上限はいくらでもかけることができます。床面積30坪ほどの平均的な住宅で言うと、木造の場合は2300~3500万円、依頼先によっては4000~5000万円が目安になる場合があります。

ハウスメーカーの建築費については、「ハウスメーカーの坪単価一覧」をご覧ください。

ウッドショック、ロシア・ウクライナ戦争、円安などによる建材の高騰、人件費、輸送費の上昇などが重なり、総じて建築費は上昇傾向にあります。

さらに耐震性、断熱性など建物性能もアップしており、性能アップに比例して建築費も上昇していますので、希望の家を建てるには建築費はいくらかかるのか、土地購入の契約前に理解しておくことが重要です。

土地契約前に住宅会社との工事請負契約は注意!

住宅会社はコストはもちろんのこと、各社によって得意不得意な分野があります。住宅会社だから、全ての要望にお応えできる、どんなお家も建てることができる訳ではありません。

日頃は2階建てしか建築しておらず、3階建てになるとコストとパフォーマンスが下がる住宅会社や、狭小地や高低差のある土地での建築実績がなく、施工を断る住宅会社もあります。

そもそも土地がなければ家を建てることはできませんので、まだ土地が見つかっていない段階で依頼先を確定する契約を締結することは控えましょう。

候補の土地が見つかった時に相談できる住宅会社を絞る

一方で、希望の土地が見つかってから住宅会社を探し始めては、土地契約のタイミングを逃す可能性があります。

希望の土地が見つかった際に直ちに相談できる住宅会社を2~3社程度に絞っておくことをお勧めします。土地探しと並行して複数の住宅会社と打合せを行い、性能やコスト、会社や担当者との相性を確認しておきましょう。

土地情報を得てから充分な検討時間を確保できる場合もありますが、短期間で判断を求められる場合も少なくありませんので、相談できる住宅会社があれば心強いはずです。

土地探しと並行して、あらかじめ住宅会社にあたりをつけておくことが重要!