※この記事は、実際にザ・ハウスに寄せられたご相談を再構成したものです。
◆ケース
リフォームをする計画でしたが、確認申請を出したところ許可がおりませんでした。設計事務所の所員に原因を聞いたところ、プランづくりをする前にある条例を見逃していた、とのことです。
その方の話しによると、「建築についての法律は建て主が設計事務所に伝えるべき」と言っているようでしたが本当にそうなのでしょうか?素人の私がそこまで調べないといけなかったのでしょうか?
確認申請が下りなかった原因は私の住んでいる市の条例でしたので私の方が詳しいと考えることもできますが、建築のプロが調べた方が正確だと思います。プランを書く前に調べていただければ良かったことだと思います(もちろん設計料もお支払しています)。
私としては実現の可能性のない計画作りに費やした時間を返して欲しいと思います。契約を解除したいと思いますが計画はスタートラインに戻ってしまったので(調査不足でスタートラインが間違っていた)設計料は全額返金してもらうつもりです。
◆解説
工務店にしろ、建築家にしろ、設計をする前に予定地の法令を調べることは当然の義務です。
このケースは完全に設計事務所の過失で、他に原因は考えられません。
設計料の全額返金はもちろんのこと、計画の延滞によって実際に生じた損害があるのであれば、損害賠償請求を行うことも可能です。