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共働き家庭が選んだ“ちょうどいい”スマートホーム

日常の小さなストレスが積み重なる日々

朝7時前、慌ただしく家を出るご主人は出張が多く、週末も不在がち。一方、奥さまは5歳のお子さんを保育園に送り届けたあと、パート勤務と在宅ワークを掛け持ち。日々のタスクに追われながらも、帰宅はいつも夕方6時を過ぎます。

Y様ご夫婦にとって「家」は本来、心を落ち着ける場所であるはずなのに――毎日感じていたのは、むしろ“小さなストレス”の積み重ねでした。

日常を便利にするために知っておきたいポイント3つ

・共働き家庭が抱える“日常の手間・不安”とその背景
・暮らしをラクにするスマートホームの導入ポイントと注意点
・実例に学ぶ「何を導入し、何を見送ったか」具体的な判断プロセス

スマートホームへのためらい

「妻の負担を少しでも減らせるなら…」と、ご主人はスマートホームの導入を前向きに検討していました。
一方、奥さまは「便利そうだけど、全部を機械任せにするのは少し不安。本当に必要?」と、少し慎重な姿勢。
最新機能に強い関心はありながらも、「コスト」「使いこなせるか」「本当に効果があるのか」といった点に迷いがありました。

日常で繰り返し発生している不安や手間を洗い出す

そこでまず、「今の生活の中で繰り返し発生している不安や手間」を一緒に書き出しました。

・鍵を閉めたか気になることが週に何度もある
・帰宅時が遅くなった時にいつまでも明かりがつかない家は防犯面でもよくないのでは
・エアコン操作を遠隔でできたら嬉しい
・荷物で手がふさがっているときにカーテンの開け閉めができない
・留守中の宅配対応や子どもの見守りが気になる

こうした悩みは、すべてを“スマート化”しなくても、部分的な自動化で大きく快適さが向上するものでした。

導入にあたっては、「アプリ連携」「Wi-Fi環境」「将来の拡張性」を重視し、必要以上に複雑な操作や多機能化を避け、ご家族が“自然に使いこなせる”設計を優先することにしました。

スマートホーム導入の全体像とY様の選択

現在、一般的なスマートホームで導入できる主な機能は次のように多岐にわたります。

スマートロック
照明コントロール
エアコンの遠隔操作
カーテンの自動開閉
室内カメラ・見守り機能
音声アシスタント連携
スマートスピーカーや家電連携
エネルギー管理(HEMS)
セキュリティ・防犯システム

このうち、Y様ご夫婦が選択したのは「鍵」「照明」「エアコン」を中心とした、全体の約3分の1にあたる基本機能のみ。
導入コストを抑えつつも、日常の“困りごと”を確実に解消できる内容に絞りました。

実際に導入した機能

スマートロック(+アプリ通知付き)
→ 鍵の施錠・解錠をスマホで操作可能に。外出後も状態を確認でき、「鍵かけたっけ?」という不安がゼロに。

人感センサー付き照明(玄関・廊下)
→ 子どもを抱えたままでも照明が自動で点灯。夜間の帰宅も安全でスムーズに。

エアコンの遠隔操作機能(スマホ連携)
→ 冬の帰宅前に部屋を暖めておけるように。小さなお子さんにも快適な温度で迎えられるようになった。

“外出モード”の一括操作設定
→ 出かける前にワンタップでエアコン・照明を自動OFF。出発前のバタバタが軽減。

一方で、当初検討していた「カーテンの自動開閉」や「室内カメラの見守り機能」は今回は見送りました。
「必要なところから少しずつ取り入れられる安心感がありました。結果的に費用も抑えられ、使い勝手も抜群です」と嬉しそうに話す奥様の笑顔が印象的でした。

マッチングコーディネータの視点!

スマートホームの本質は「全部を自動化すること」ではなく、「暮らしのストレスを減らすこと」。
最初からフル導入を目指すよりも、“よく使う操作”から始めて、後から拡張できる仕組みを選ぶのが成功のコツです。また、スマートホームは基本的にネットワークに接続して行うため、サイバーセキュリティ対策を忘れずに検討しましょう。

まずは「毎日イライラ・手間だと感じる操作」を3つ書き出してみましょう(例:鍵、照明、カーテンなど)。
それを基準に、あなたにとっての“ちょうどいいスマート化”を見つけてみてください。