私が子供の頃に過ごした土地を母が所有し貸駐車場にしていましたが、ワンルームの賃貸住宅を建て、アパート経営の副収入を得るのがよいかと悩んでいました。

そんな時、母が足の手術をすることになり、医師から階段の昇り降りのない生活を勧められました。
マンションの12階に住む母にとって、手術後、地震のたびにエレベータが止まるマンションでの生活は難しいと判断し、税金対策にもなると考え、母と同居する住宅を建てること決意しました。

ハウスメーカーは耐震性などの性能面で興味はありましたが、コストが高くなると聞いていたこともあり、検討から外していました。また、知り合いに大工さんもいましたし、工務店に勤めている友人もいたので、工務店での家づくりには抵抗感はありませんでした。

どんな家を建てたいか、要望や予算を伝え、ザ・ハウスに相談させていただき、結果的に工務店を検討することになりました。

「シンプルなデザイン、収納が多め、建物の性能を重視したい」と、具体的に次の事を伝えました。

・足や腰に負担少ない柔らかい床
・将来、車いすにも対応できる間取り
・高気密・高断熱の家、夏涼しくて冬暖かい
・花粉症、防音、結露、シロアリなとの対策
・メンテナンス費用を抑えたい
・長持ちする家

家が完成する前はマンションに住んでおり、一戸建て住宅は寒いのではないかと心配をしていました。

そんな心配を念頭におきながら、４社の工務店と面談し、間取りや見積りの提案を受けました。各社と打合せを進める過程で、自分たちがどんな家を望んでいるのか、そのための予算をどう考えるかなどの整理が進み、まずは４社から２社へ絞りました。冬に多くの熱源が必要となると感じたり、夏を涼しく過ごすイメージが持てなかった2社の工務店はお断りしました。

残った２社は、「冬、床暖房がなくてもエアコンだけで、マンションと同程度の暖かさが保てる家」を実現できる断熱性・気密性があり、構造材や床材に無垢材を採用するなど、家づくりの方向性が近い工務店でした。

最終的に依頼を決めた工務店は、私たちの希望を理解しようと何度も足を運び、要望を聞いてくれたこと、提案されたプランがとてもよかったことが決め手となりました。

コロナ禍で大変な中、とても丁寧にご対応いただけました。対面打合せが問題なくできるよう広いミーティングルームを用意いただくなど、他のお客様がいらしても安心して打合せができました。

設計者とも必要に応じて直接に打合せをしたり、建材メーカーのショールームもコロナ禍で閉鎖されている中、何とか予約を取ってくれて、メーカーの説明を受けたり、現物を見て確認し、納得して決めることができました。

ただ、依頼を決定した理由の一つに、工務店の社内にデザインに関するコーディネーターがいることだったのですが、私たちの計画中に、一人が退職、一人が産休で不在となってしまい、自力で決定しなければならなくなり、コーディネーターのアドバイスを受けることができなかったことは残念でした。

要望の変更にすべて対応してくださいました。
費用がアップしてドキドキしましたが、空間を広々とすることができ、結果満足です。

当初の要望から何度か配置や面積などを変更してもらったり、基礎工事に着手したら大きな石が出てきたりと、私たちの我儘やイレギュラーな出来事にも嫌な顔をすることなく、的確なアドバイスや説明で対応してくれたのは大変助かりました。

補助金を使う予定もあり、スケジュールを遅らすことができない状況でしたが、すべて辻褄を合わせてくださいました。

あえて言うと、概算で見積もっていた照明やコンセントなどの項目が細かく決まっていくにつれ、金額が変わります。その都度、変動分の明細を提示していただいたのですが、全体の金額がいくらになっているのかが把握しづらかったですね。

真冬でも朝・晩２時間くらい、暖房を入れる程度でほぼ一日快適です。外壁と内壁の間の空気を暖める「魔法瓶のような構造の建物」である聞いていたのでなるほどと思っています。また、外の音が入ってこない静かな家で満足しています。

家づくりをはじめる前に心配していた一戸建ての寒さも稀有に終わり、マンションよりも静かで驚きました。ただ、外の音は気になりませんが、上下階の屋内の音は魔法瓶効果のためか、思ったより響きました。

１階の床は柔らかい桧の無垢材を選んだのですが、足の悪い母にとってはとても良かったようで、日に日に足の調子が良くなっていき、整体の先生からも褒めてもらいました。桧の床材は高額でしたが奮発した甲斐がありました。車いすの心配も当面は無くなり本当によかったです。

コロナ禍でしたが、スケジュール通りに完成することができました！

これは、私の目的に適った工務店を即座に4社に絞ってくれたこと、すぐに各社と面談の場を設定してくれたことで、効率よく工務店が選べました。ザ・ハウスに第三者として介在してもらったことにより、常に外からバックアップしてくれて、安心して進めることができました。

もっと奔走するかと思っていたのですが、疑問点や心配事があったとき、ザ・ハウスに相談することできたので、安心して工務店を信頼し、任せることができました。

ザ・ハウスを利用することで、自分で調べたり、検討したりする手間と時間を節約するもできました。

契約前に提示される大まかなスケジュールと、契約後に提示されるさらに細かいスケジュールをしっかり把握することが大事だと思いました。きちんとそのスケジュールに乗って、順番通りに決めていけば希望の家が希望の日までに出来上がります。

ただし、何もない状態で真っ先に選ぶ外壁、屋根、玄関扉はとても難しかったです。キッチンや浴室、壁紙、床材などを決める時、２つまでは絞ることは容易ですが、最後１つを決定するのにとても悩みました。何をいつまでに決めなければならないか、なぜその順番なのか素人の施主には分かりにくいけど、兎にも角にもオンスケジュールで決めていくことが重要なことだと思います。

一つ一つ決めてい作業はたいへん楽しい時間でしたが、「やっぱり、あっちの方にすればよかったかなー」なんて思ってしまうのは、注文住宅の「施主のあるある」ではないでしょうか。

また、銀行ローンの金利と保証料の関係など、単なる金利の比較ではなく、それに付随する条件もしっかり検討されることをお勧めします。もし繰り上げ返済の可能性があるなら支払総額のシミレーションもお忘れなく。私も最後の最後に銀行を変更することができました。