埼玉県上尾市 S邸
視線が抜け、街とつながるコートハウス
家を建てようと思った経緯は?
家族が増えて、そのとき住んでいた家が手狭になったこと、同時期に実家の相続が決まったことが理由になります。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
当初は実家のリフォームも含めて、選択肢は広範囲に考えていました。
リフォームにすると車を2台置くことが難しかったり、新築ではハウスメーカーだと、どこか既製品的で画一的に感じるプランは違う、など、選択肢に挙がっていた候補が一つずつ外れていきました。
実家は、一級建築士だった父が設計した家だったということもあり、自分の家は自分の思うように建てたいと考えるようになりました。
しかし、自分は亡くなった父とは違う全くの素人ですから、建築家にお願いする方向にシフトしていきました。
建築家・長谷川順持さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
北西の角地で西側に川があり、視線が抜けているという土地の特徴を活かすこと、夏涼しく冬温かいことを、希望として伝えていました。
長谷川さんが採用されている、「どまだん」には特に期待をしていました。
比較的最初の段階で、中庭のある間取りを希望していて、窓は大きくと伝えていたように思います。
他にも、
・老後を考慮し、キッチン・リビング・水まわりを1階で段差がないように。
・階段は比較的ゆるやかに。
・食事をしながらテレビが見えない間取り
・1階に4畳半程度の和室
・アップライトピアノを置くスペース
・手元が見えない対面式キッチン
など。
実際に生活していかがでしょうか?
設計の工夫による「広さ」を感じます。
1階の天井の高さと視線が抜ける空間的なつながりがあり、さらに間接照明で奥行きも増すように感じます。
また当初から希望していた「冬温かい」は、家のどこにいても寒くないということを実感しています。家自体がほんのり発熱しているイメージです。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
ザ・ハウスの紹介サービスがあったことで建築家に依頼する道が開けたと思います。
自分でインターネット検索をして情報収集してみても、いつも「もやもや」が残り、何も決めることができませんでした。
しかし、ザ・ハウスでは厳選された50人の建築家から、まず作品事例を見ることで自分の感覚にあう建築家に絞れるということ、そのうえで担当者から直接アドバイスをもらえることができ、ステップを踏んで決断することができたように思います。
このようなサービスを利用するのではなく、直接建築家に依頼するには、自分を客観的に見ることができ、間違いなくこの人だと自信を持って決断できるような人でないと難しいと思うので、ザ・ハウスに出会えて本当によかったと思っています。
これから建築家と家を建てる方に一言
「どのような家がほしいのか」ということもさることながら、「どのように生活したいのか」ということを自覚していることが大切だと思います。
とは言え、なかなか難しいことです。
自分の失敗だな…と、思うことも実はあります。
住んでみてわかることがたくさんあり、それは、住んでみないとわからないことでもありました。
住んでみて「建築家の意図」を感じることもあり、これは「顔の見える建築家」と関係性を築き、一緒に家を建てたからこその実感です。
建築家とはたくさん話をして、納得のいくような家づくりを楽しんでもらえたらと思います。