神奈川県伊勢原市 H邸

坪単価 81万円

暮らしに向き合い、生まれた家

家を建てようと思った経緯は?

結婚してから1年間、それまでは小さなアパートで暮らしていました。もちろんそのアパートにずっと住むつもりはなく、タイミングさえあえば家を建てたいと思っていました。そんな折、たまたま当時借りていた駐車場の更新で地元の不動産屋さんに立ち寄り、手続きが終わるのを待っている間、ふと棚に目をやると「土地情報」の文字が。当時住んでいた場所はとても住みやすいところだったので、「もしかしたらこのあたりで良い土地があるかも・・・」と、ファイルに入った情報を手に取り見はじめました。そんな中で、見晴らしの良さそうな高台にある土地を見つけ、いてもたってもいられず、すぐに見に行くと、ここしかない!という思いが強くなり、その日のうちに土地の手続きをしていました。まさに運命的な出会いでした。

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当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

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最初からそう思っていたわけではなく、多くの方がそうであるように、当初は不動産屋さんにつながりのある工務店に話を聞いたり、住宅展示場を見たりしていました。2人が住む家に求める希望も多く、いろいろな方に話を聞いたものの、なかなか満足いくような話が聞けずにもやもやしていました。そんな時、妻がもともと好きだった建築家さんがザ・ハウスに登録されていることを知りました。一度、建築家と話をしてみたい、そうすれば2人の理想の家が建てられるかもしれないと思い、問い合わせをしたのが、建築家との家づくりのはじまりでした。

建築家・ステューディオ2アーキテクツさんにはどんなご希望を伝えたのですか?

ザ・ハウスのオフィスでは登録されている建築家の作品集を何十冊と見比べながら、「この家かっこいいなー」「こんな家に住みたいなー」と直感的に思う建築家さんを数名に絞り、担当の方と話をしながら、最終的に後日、2名の建築家とお会いしました。ステューディオ2アーキテクツさんはご夫婦揃っていらっしゃり、とても話しやすく、このお二人なら私たちの率直な意見、想いも伝えやすいと思いお願いすることにしました。

私たちの土地は周りに自然があり、見晴らしがとても良い土地ではありましたが、敷地内に大きな段差があり、傾斜地でもありました。

そこで私たちが伝えた希望は以下の通りでした。

夫のこだわり:
・ビルトインガレージが印象的な家。ガラスの向こう側には通り土間があり、広々とした空間があって家族や友人たちとのコミュニケーションスペースになる家。
・南の眺望を最大限生かした大開口のリビング。テラスと一続きになった開放感溢れる空間。スキップフロアを作って、空間に変化が欲しい。
・黒くて四角くカッコいい外観。他の人と同じではなく、常識にとらわれない家。

妻のこだわり:
・テラスやガーデンに友達を呼んで、BBQができるような家。普段から天気の良い日は外でご飯を食べたり、本を読んだり、ぼーっとしたりしたい。ハンモックやパラソルを置きたい。
・キッチンで作業をしていても、リビングのテレビが見たい(テレビの途中でキッチンに立つのが嫌になってしまうので)。作業台は広く。
・南側の景色は大開口に、2階には北側の古墳や西側の富士山と桜を楽しむための印象的な窓が欲しい。

2人とも、こだわりや譲れないポイントが多く、整理をしていただくのは大変だったと思います。打ち合わせの中でも、どうしても私たちが伝えるものは「広いリビング」とか「大開口の」などの言葉ばかりでしたが、ステューディオ2アーキテクツさんからは、私たちがどういう時に楽しいと感じるか?や、性格や人となりなど、よりパーソナルな会話が中心でした。建築家は言葉どおりの広いリビングを作るだけでは本当の満足が得られないことを知っていて、大切なのは「私たちがなぜ広いリビングが欲しいと思っているのか」など、本質的な満足を見出してくれるのだと、打合せを進めていく中で実感していきました。

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実際に生活していかがでしょうか?

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家の中どこにいてもお互いの気配を感じられる空間設計。大開口の窓にインナーガレージ。どれも満足しています。家が建つまでに子どもも生まれ、「ここはこうしよう」と思っていた暮らし方ではないこともたくさんあります。薪ストーブがあり、冬は毎日山のコテージで生活しているみたいでワクワクしながら暮らせています。高台という立地もあってか、庭側(南)からは常に風が入り、その風をダイニングの窓がキャッチして、家の中をうまく通っていくので、夏はエアコンや扇風機いらずです。冬は薪ストーブを焚けば家全体がポカポカして、半袖でも暑いくらいです。まだ子どもが小さいので使い切れていない空間がたくさんありますが、子どもの成長に合わせてこれからも変化していく「我が家」がとても楽しみです。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

家を建てることは人生で何度もあることではありません。もちろん私たちもそうです。土地はせっかく押さえたのに、その先どうすればいいか分からない不安でいっぱいでした。いきなり建築家さんの事務所に行くのはとても勇気がいりますし、数多くいる建築家の中から誰に相談すれば良いのか、相談したとしてもそれが正解なのかどうかも分かりません。建築家さんってやっぱり難しそうな方なんじゃないか?なんて不安もありました。そんな中で、ザ・ハウスでは建築家さんとの面談にも同席していただき、自分たちにベストマッチな建築家と出会うことができました。もしザ・ハウスがなければ、こんな素敵な建築家には出会えなかったと思います。私たちの価値観や考え方を理解して的確に導いてくださった担当の方には本当に感謝しています。

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これから建築家と家を建てる方に一言

建築家によっては作風を確立されている方も多くいらっしゃいます。しかし私たちは、作風ありきの中での暮らしを実現するよりも、私たちの今のありのままの暮らしと向き合いながら、ああでもない、こうでもないと様々な可能性を探り、一緒になって私たちならではの完成形を追い求めてくれる建築家さんでなければ、結果的に満足いく家はできなかったと思っています。私たちは希望や要望も多く、またお互いに妥協できない性格だったこともあって、アイディアの引き出しを多く持ち、私たち夫婦と一緒になって家作りをしてくれそうな建築家さんを選びました。

建築家であれば、どの方でも素晴らしい家作りをしてくださると思います。しかし、その建築家とどう作るかはそれぞれだと思います。建築家が建てた「作品」に住むのか、ともに建てるのか、はたまた自分の最初のイメージどおりの家を建てるのか。最終的には自分たちが住む家であることを忘れず、妥協せず納得いくまで家作りを「楽しんで」ください!

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所在地
神奈川県横浜市
敷地面積
200.38平米(60.61坪)
延床面積
160.23平米(48.47坪)
竣工月
2018年9月