今は北海道に住んでいますが、生まれも育ちも東京で、両親の介護のために約10年間、実家の東京と北海道を行き来する生活を続けていました。東京の友人も多く、週末には東京でコンサートを観たりするのも日常の一部になっていました。

両親を見送り、実家を相続することになったのですが、「生まれ育った土地を手放したくない」という思いがあり、東京に気軽に泊まれる場所も欲しかったので、賃貸併用のセカンドハウスを建てることにしました。

住宅について何も知らなかったので、まずは住宅展示場に行ってみました。予約もせずにふらっと行ったからか、なかなか相談できる雰囲気ではありませんでした。

そこでインターネットなどで調べていくうちに、ハウスメーカーではなく工務店で建てるという方法を知り、検討を始めました。

１階を自宅、２階を賃貸住宅にしたいと希望しました。
長年、茶道をたしなんでおり、友人を招いてお茶会ができる和室が欲しかったので、自宅には寝室兼床の間と水屋のある和室を希望しました。将来、２階の賃貸部分には子供が住む可能性もあるため、「簡単にリフォームができる構造にしたい」とも伝えました。

私の拠点は北海道で、あくまでも東京の家はセカンドハウス。ですから身の丈にあった家を建てたいと考えました。はらはらドキドキ、お金の心配をしながら打合せを進めるのは嫌だなと思い、他社と比べて価格が魅力的だった工務店に依頼を決めました。

窓の大きさや形なども、ひとつひとつ打合せをして決めました。納得いかない点は何度も何度も納得がいくまで描き直していただきました。一日がかりで打合せをすることもありましたが、よく話を聞いてくださり、要望を叶えてくれました。

ただ、完成した後に「ああすればよかった、こうすればよかった」と感じる点も少なくありません。私が希望したこととはいえ、もっとアドバイスや説明があると違う判断をしたかもしれないなあと感じました。

工務店の標準金額が安かったので、和室に雪見障子を設けたり、畳を今時のスタイロ畳ではなく本畳にしたりと、多くの要望を盛り込むことができました。施工については、完成後に見つけた不具合にもきちんと対応していただいています。

この価格で綺麗で良いものができたという満足感と同時に、私が決めたことではありますが「ＬＤＫと和室の配置は、逆の方が良かったかも」という思いもあります。他にも使ってみて初めて気づくこともありましたが、茶室のあるセカンドハウスが納得のいく価格で完成したことに感謝しています。

私が北海道に住んでいるということもあり、東京の工務店の情報がまったくない状態でしたので、ザ・ハウスのような紹介会社を通じて検討を進めていました。最初はザ・ハウスとは違う紹介会社で検討を進めていたのですが、規模が大きい工務店やハウスメーカーの紹介が多く、具体的な業者の検討までには至りませんでした。

そんな中、ネットでザ・ハウスを見つけて申し込みをしてみたのですが、結果的に複数の工務店を紹介していただくことができ、工務店との面談にも同席してもらったりとよく対応していただきました。

いろいろな工務店があるので、十分に調べ、比較することが大切だと思います。私は工務店のスペックを一覧表にして比較検討をしました。各社の話も聞き、それぞれ特徴がある中で、自分が何を重視しているかを伝えて、自分が欲しい要素（予算、希望、相性など）を実現してくれる工務店を選ぶと良いと思います。