神奈川県横浜市 K邸

高低差を上手に活かした家

家を建てようと思った経緯は?

それまでは地方に家族3人で暮らしていたのですが、私は転勤族なので、東京本社に戻るタイミングには持ち家が欲しいと思っていました。両親が住んでいる近く、また小学生の子どもが転校することがないように子どもの学校や環境、そして会社への通勤を考慮して土地を探しました。

神奈川県横浜市 高低差を上手に活かした家

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

建築家にお願いしようというのは妻の意見でした。私は当初、建築期間や費用面での不安もありましたが、結果的には許容範囲に収まったので満足しています。
建築家の建てた家の外観は町を歩いていてもすぐ分かりますし、個性がありますね。建築家に依頼して良かったです。建築家が得意としている様式や性格などの情報を、一般の方がほとんど知る機会がないのが残念です。

神奈川県横浜市 高低差を上手に活かした家

建築家・直井克敏・徳子さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

土地が道路より低いことや近くに公園が見えるという敷地の特徴を生かしてほしい、「木枠の窓」のある家にしたい、といった希望を伝えました。

直井さんの事務所で、私ども夫婦(子どもは遊ばせて)と直井さん夫妻、スタッフの方と打合せをしながら、家全体のコンセプトを確認していきました。外観や内装、部屋数、照明のスイッチの形状に至るまで、何十項目もある細かい希望を私たちから聞いていただきました。最初は私たち夫婦の意見が分かれていた部分も、直井さんとの打合せを重ねていく中で、考えを一致させることができました。

設計図は何度か書き換えてもらい、家の模型も数回変更してもらいました。このやり取りが建築家と家を建てる楽しみ、喜び、醍醐味です。細部まで妥協せず、どんどん意見を言って相談するといいと思います。例えば、図面を見ていて、1階の子供部屋のロフトから2階のダイニングに行く通路を作れないかと私たちがアイデアを出して、設計に反映していただいたこともありました。

神奈川県横浜市 高低差を上手に活かした家

実際に生活していかがでしょうか?

家が竣工した2013年11月から2年以上が経ちますが、満足しています。

工務店さんの定期点検もあるので、細かい部分の修繕は工務店さんに対応してもらっています。

実際に台風や降雪などを経験しないと分からないこともあります。家だけでなく、近所の神社に初詣にいったり、早朝の通勤途上に富士山が見えたり、この地に家を建てて良かったなと思っています。

神奈川県横浜市 高低差を上手に活かした家

ザ・ハウスを利用しての感想は?

知りたい情報を正確に、中立的に教えていただきました。無料ですし、特定の人を推薦されることもなく、相談しやすい印象でした。
私たちは4組の建築家と「お見合い」をさせていただきました。それぞれ、個性や特徴が違いますし、かかる費用も異なります。直井さんはご夫婦で設計事務所を営んでいるので、男性目線と女性目線の両方をお持ちの方だと思いました。

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これから建築家と家を建てる方に一言

家が建つまでの期間は、非常に楽しいです。住んでからもその良さが実感できます。どの建築家をパートナーにするか、じっくり選んでください。1回の「お見合い」では分からないことがあるかもしれませんが、私たちは直井さんの自宅を訪問したりしました。また、オープンハウスに行くと建て主さんから貴重な情報が得られると思います。

金融面では、家が完成しないと担保が不十分として融資の実行をしてくれないことがあるので、普段利用している銀行に「つなぎ融資」などの方法がないかを相談するといいと思います。今、金利は史上最低の時期ですが(2016年2月末時点)、計画性を持って家づくりを楽しんでください。

神奈川県横浜市 高低差を上手に活かした家
所在地
神奈川県横浜市
設計
株式会社直井建築設計事務所
施工会社
株式会社栄伸建設
竣工日
2013年12月
敷地面積
120.71平米(36.51坪)
延床面積
114.03平米(34.49坪)
撮影
上田 宏