私の事務所では、工務店とは施工に先立ち事前の打合せを密に行ないますが、施工図による詳細な要求にもしっかりと対応いただき、「精度の高い施工をしてもらった」と思っています。

工事中震災があり、資材の調達の困難な状況に置かれた時もありましたが、上手く処理していただき、施工中の食い違いなどにも的確に対応してもらいました。

施工技術だけではなく、対応力なども含め全体的に満足しています。

財務状況もしっかりとした工務店さんを紹介いただけるので、安心感がありました。

建築家が設計する「こだわりのある住宅の施工」を任せられる技術力を持った工務店はそう多くはありません。その難しさも把握した上で紹介してもらえる点も魅力の一つでした。

「できれば隣に建てて、一緒にいられれば・・・」という父母の話が家づくりのきっかけです。

祖母と父母が住む家の土地の一角に、住宅を建てるということとなり、日当たりや、景観など色々な条件だけではなく、三世代の家族全員が気持ちよく住んでいける家建物が必要でした。

父母から話があった当時、私たちは海外に赴任中だったので、インターネットなどで情報収集を行い、建築家の並木さんへ設計を依頼することに決めました。

帰国後、数ヶ月にわたって並木さんと設計を進め、いよいよ施工業者選びのタイミングを迎えました。数社の見積を拝見した上で、並木さんと相談して今回の工務店にお願いすることに決めました。

施工期間は半年程度。帰国後、私たちは祖母と父母が暮らす住宅に一緒に住んでいたので、家族全員が長期間大工さん達と毎日顔を合わせることになります。 「祖母や父母に負担にならないといいな」と心配していましたが、我が家を担当して下さった監督さんはとても穏やかな気持ちの良い方で、祖母も父母もとても信頼しており、そんな心配は全く必要ありませんでした。

台風の日には、大工さんや監督さんが雨が降り込まないか見に来て下さったり、３月11日の大地震の時もすぐに建物の状態を見に駆けつけてくれました。

その後の資材の調達もかなり大変だったのではないかと思いますが、少し遅れが出たものの無事竣工に辿り着きました。

施工中も竣工後も、どんな些細なことでも気になったことは聞かないと納得できない私たちは、とにかく監督さんに電話やメールで頻繁にやり取りをさせていただきました。

その度に、丁寧に返答をいただき、竣工後の調整など細かいところまでフォローして下さいました。

「住宅を建てること」とは、人の縁の集大成のようなものですね。今回の工務店さんとの出会いも、とても良縁に恵まれたと思っております。これから何十年と住んでいく住宅を大切に建てていただけて、とても嬉しく思っています。