東京都稲城市 K邸
施主様の思いや夢が、たくさんのアイデアで見事に実現!
住宅を建てようと思った経緯は?
当初は、以前に住んでいたマンションが手狭に感じてもう少し広めのマンションを捜していましたが、結局は自分達の希望の間取りに合う物件がなく、その他の要望も叶えるためにはマンションでは難しいと感じ、土地を購入し住宅を建てることを決意しました。
仕事で日々忙しくてストレスの多い都会では、休日にのんびりと休める場所がありません。休みには充分に休養することができる住宅を建てたい、子供の成長のためにも身近に自然が体験出来る環境の中で子育てをしたい、この条件を叶える土地にめぐり合い、家づくりが始まりました。
当初から工務店に依頼しようとお考えだったのですか?
最初は作風が合いそうな建築家の事務所を幾つか尋ね、色々と話を聞きました。結局は予算がかなりオーバーになることやスケジュールが設計で約6ヶ月必要と聞き、子供の新学期に間に合わなくなる可能性もあったので諦めました。
全般的な印象として建築家はコストの管理に関しては、かなり甘いような印象も受けたので、コスト管理がしっかりと行える工務店の方が自分達にとっても良いと考え、工務店に依頼しようと思いました。
工務店にはどんなご希望を伝えたのですか?
まずは、かなり大まかな希望を伝えました。
・お風呂は景色を眺めて入りたい
・リビングは2階にして、仕切りがない状態で広々と使いたい
・子供部屋は気配が感じるようにしたい
・小さな書斎が欲しい
・余計な物がないシンプルな生活を実現したい
・小さい庭も欲しい
・夏快適で冬暖かい家にしたい
などあまり具体的でなかったので図面を起こす時、苦労されたかと思います。つまり、最初は生活者のイメージを主として社長や設計士の方に伝えました。これらの希望を汲み取って形にしていただいたくのは、設計する方のセンスにかかっていたと思います。希望をより具体的に伝えると、本当にイメージしたものを図面に起こしてくれましたので良かったと思います。もちろん、予算との兼ね合いもあるので自分たちの優先順位に応じて頼む必要もありますが・・・。
実際に生活していかがでしょうか?
土地の持つ特性を充分に活かした設計をしていただき、日々快適に過ごすことが出来ています。私たちが希望していた木の温もりを感じる住宅に住み、最近気に入った場所が3つ在ることを発見しました。
1.適度な空間の書斎(設計士の方は穴蔵と呼んでいます)
2.木の香るお風呂場
3.昼間でも落ち着いた明るさの中で昼寝が出来る小さな和室
風呂場が南東の角にあるのですが、メンテナンスも考えると日が当たる場所にして良かったと思っております。景色が良い贅沢な場所になりましたが…。実は当初、南東には寝室を設ける予定でした。昼間は使わない訳ですから西北の場所にして良かったです。
唯一困った事は、高台の土地に建っているため、風が強く、洗濯物がよく飛ばされることが想定外でしたね。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
土地探しから始めたため、時間を効率よく使いたい私たちにとっては非常に良かったと感じています。私たちの希望通りの家づくりをサポートしていただいた担当者には感謝しています。
ただ、建設予定地から30分位で行ける工務店を選びたかったので、その範囲の工務店で私たちの要望を満たす工務店が少なく、あまり選ぶ余地がありませんでした。打ち合わせに行ける場所の制約もあったので私たちは2社の工務店から選びました。
これから工務店と住宅を建てる方に一言
工務店は見学会も行っているので、見学会には時間があれば行くとかなり参考になります。特にどこの工務店にするか迷っている時は尚更です。私たちは契約をした後も見学させてもらい、間取りの参考にしました。
また、素人的に考えると良い材料を使えばかなり高くなるのではと考え躊躇していた床材でも、施工費を除くと材料の差は思ったほどなく、自然素材の少し良い床材に変更できると思いました。見積書は単なる合計の金額だけを見るのではなく、中身を精査することも大切だと感じました。
資金計画において、中小の工務店では工事の進捗に応じた支払いが必要となります。自分達はつなぎ融資を受けられる銀行を捜しました。大手銀行は意外な程このあたりは融通が利かず苦労しましたが、幸い取り扱って頂けるところがあったので今回の工務店さんとの縁が実現しました。本当に景気対策をするのであれば、住宅版エコポイントなど一時しのぎの政策ではなく、このようなところにも便宜を図るべきと思います。日本の住宅の寿命を延ばすための抜本的な政策がまったくなされていないことを痛感しました。
建物について
- 所在地
- 東京都稲城市
- 敷地面積
- 112.60平米(34.06坪)
- 延床面積
- 82.84平米(25.05坪)
- 竣 工
- 2010年3月
- (掲載
- 2010年6月)