東京都文京区 T邸

着心地の良い、普段着のような家

家を建てようと思った経緯は?

隣に住む両親が他界したあと、築50年の母屋が数年間無人になっていました。

一方、庭続きで建つ私たちの家も新築から25年たち、成人した娘2人との生活には狭く、何かと不便を感じていました。

考えた末、老朽化した母屋を建て替えて私たちが住み、築25年のほうは修繕して部屋を貸すことにしました。

東京都文京区 着心地の良い、普段着のような家

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

25年前はハウスメーカーに依頼して建てました。年齢を重ね、日々の暮らしのリズムも決まってきた今回は、ハウスメーカーの無難な家に住むよりも、もっと自分たちの日常に合った着心地のよい普段着のような家に暮らしたい、と考えるようになりました。

しかし、建築家の知り合いがいるわけでもなく、建築家に依頼するような人はよほどの金持ちか奇抜な家を建てる人――と思っていました。

あてもなく建築雑誌やインターネットなどを見て模索している中で、ザ・ハウスの建築家紹介サービスを知って「建築家」がぐっと身近になり「2度目の家づくり」が動き出しました。

土地柄、地形、環境、家族一人ひとりの行動と個性を把握した「オンリーワン」の家はだれに依頼するのがいいのか、自由が丘店を訪ねました。

東京都文京区 着心地の良い、普段着のような家

建築家・本間 至さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

夫婦と成人した娘2人がほどよい距離の中でお互いの居場所を確保しながらくつろげる家、将来の人数の変化に対応が可能で長く住み続けられる家――というのが大枠で、近年、隣にマンションが建って以来、常に上からの視線にストレスを感じていたため「視線対策」を設計上の配慮にお伝えしました。

あとはアンケートに答える形で、私たち家族の生活実態と日当たりのよい2階にリビングを、などの希望をお伝えしました。そのほか特にこだわりはなく、面談の中で意向を汲み取っていただくことにし、お任せしました。

解体する母屋に愛着を残していたため、出来れば古材や建具の一部を新しい家のどこかに生かせたら、とお願いしましたが、見事に希望を叶えていただき、新しい家のところどころに消えてしまった旧家の面影を感じることが出来るのが喜びです。

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実際に生活していかがでしょうか?

工事中は現場の隣で生活していたので、職人さん達とも毎日顔を合わせ、日々進行状況を楽しみながら過ごすことができました。そのため、完成した家はすでにいろいろな思い出の詰まった愛着のある家になりました。

提示された図面はかなり多く、収納は入念に打ち合わせました。そのため暮らし始めても最初から全く違和感なく、すんなりと快適な生活がスタートできました。

住んでみてうれしい発見もあります。2階の窓から昇る朝日を思いがけず見たときは、太陽のパワーに感動し、日々元気になっていくような気がします。天井の高い2階リビングの大窓からは雲の動き、月や星、雷雨の稲妻も見えます。これから四季折々、どんな発見があるか楽しみです。

また、十分な打ち合わせから生まれた生活動線はとてもスムーズで、戸内、戸外とも行き止まりがなく回遊できるのは、便利で生活を楽しくしてくれます。

細部まで本間さんのデザインが行き届き、調和が計算された結果の住み心地のよさを実感しています。

東京都文京区 着心地の良い、普段着のような家

ザ・ハウスを利用しての感想は?

手探り状態で相談に訪ねた私達にとって、担当の方の親切な対応はとても心強く、こちらの考えも徐々に整理され、とてもよい家作りのスタートが切れました。

登録されている建築家の方々の作風、人柄も熟知されていて、的確なアドバイスと良い出会いをいただき、安心して家作りを楽しめたことはとても有難いことでした。

東京都文京区 着心地の良い、普段着のような家

これから建築家と家を建てる方に一言

長い期間をかけて共に家作りに取り組んでいくわけですから「相性」というものがとても大切だと思いました。

作風、価値観、人柄等、共感できる建築家との出会いを得ることができたら、家作りも楽しいものになるのではないでしょうか。

お互いの信頼感が家作りの成功の鍵と言っても過言ではないと思います。

東京都文京区 着心地の良い、普段着のような家
所在地
東京都文京区
設計
(有)ブライシュティフト
施工会社
(株)滝新
竣工日
2008年6月
敷地面積
272.36平米(82.39坪)
延床面積
143.95平米(43.54坪)