千葉県船橋市 N邸

人間味のある優しい家

家を建てようと思った経緯は?

従前は社宅住まいで、いずれは社宅を出て家を持とうと思っていました。

今年、子供が小学校に入る年でしたので、それを見越して動き出しました。

平成18年の夏から土地探しをはじめ、縁あって秋には今の土地を購入しました。

ザ・ハウスに伺ったのは土地が決まり、ホット一息ついた頃でした。

千葉県船橋市 人間味のある優しい家

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

妻は父親が建築士だったこともあって、家は買うものではなく建てるものだと当然のごとく思っていたようです。

私はといえば、漠然と、家を持つときは建築家にお願いしようと思っており、随分と前から建築雑誌を買ったりしていました。

具体的に行動を起こしてからは、マンションや建売、あるいはハウスメーカーの家を実際に見て、その意を強くしました。

千葉県船橋市 人間味のある優しい家

建築家・松本直子さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

千葉県船橋市 人間味のある優しい家

当初は明るい家だとか、ローコストでとか、いろいろと申し上げていましたが、松本さんとお話を進めていく中で、自分達が家に求めているものが本当はなんなのかが、だんだんと気がついてきました。

松本さんにお願いすれば自然に明るい家になりましたし、コストの面では、必要なところにはコストをかけるた方がよく、それはどこなのか、ということが次第に明確になってきました。

松本さんにお願いすることを決めた理由が、「木のよさを生かした家」だったので、この点についてはお任せしました。細かいところまで入れるとたくさんお話し合いをしました。

最終的には、外からの視線をうまく遮りたいという妻の希望やお風呂でくつろぎたい、という私の希望でしょうか。

実際に生活していかがでしょうか?

なんといっても、木に囲まれて生活しているのがいいですね。裸足に触れる木の肌触りが温かみを与えてくれますし、視界を向ければいつも木を身近に感じつつ、それだけに流されない設計・デザインだと思います。また、2階にいても緑を感じられるようにしていただいていて、ほっとすることがあります。

敷地に余裕がない上に、建蔽率が厳しい中、必要なスペースを確保しつつ、数字以上に広く感じる家だと思います。

個人的には、お風呂が最高です。木の香りにつつまれ、窓を開ければ湯舟から空が見えます。定期的にかかっていた、温泉行きたい病が治ってしまいました。

千葉県船橋市 人間味のある優しい家

ザ・ハウスを利用しての感想は?

自分達に合った建築家を探し、出会い、依頼までこぎつけるのはかなり大変なことだと思いました。自分達の希望自体、実はよくわかっていなかったり、建築家の方のお考えや仕事の進め方が自分達に合うかなどは、実際にお会いしてみなければ分りませんし、本当は実際に家をつくってみなければ分らないかもしれません。

ザ・ハウスでお世話になり、自分達が向いている方向は、コーディネーターの方とお話していく中で見えてきました。世にいる建築家全てにお会いすることは不可能な中、いろいろな建築家の方のことをお聞きして、最短距離で松本さんに出会えたと思います。

こんなこともありました。従前より雑誌で見ていて「良いな」と思っていた方(松本さんともお考えが近い方でした。)がいてザ・ハウスでも作品を見せていただきました。しかし、雑誌で見たものや、ザ・ハウスにあるほとんどの家の例とは異なり、わたしどもが考える予算では、その方のよさが生かせないことを実例写真で見せていただき、深く納得した次第です。

千葉県船橋市 人間味のある優しい家

これから建築家と家を建てる方に一言

自分達が暮らすそのものの空間を建築家と一緒に作っていくことは、人生で、最大かつ究極のオーダーメイドです。

ただし、オーダーの範囲は無限大で、自分達のすべきオーダー自体を時には見失ったり、そのオーダーでよいのか不安になったりもします。さらに自らで判断し、前に進まなければならないため、莫大なエネルギーが必要とされます。

しかし、設計してくださる建築家の方、作ってくださる工務店の方との出会いがあります。

困ったとき、迷ったときは、とにかくみなさんとコミュニケーションをとり、プロのアドバイスを受けながら、常に前向きに楽しんでいくことが出来れば、それぞれのすばらしい家ができるのでは、と思います。

千葉県船橋市 人間味のある優しい家
所在地
千葉県船橋市
設計
松本直子建築設計事務所
施工会社
(株)中島工務店
竣工日
2008年3月
敷地面積
113.9平米(34.45坪)
延床面積
83.74平米(25.33坪)
撮影
小林浩志