東京都新宿区 T邸

木と家族の温もりを感じる家

家を建てようと思った経緯は?

築60年近く経つ、古い木造住宅に住んでいました。今では珍しい木の雨戸・ねじ式の鍵・部屋はふすまか障子で全部の部屋がつながって家をぐるぐるまわることができました。

小さい庭には、勝手に草木が生い茂り、春には蕗が芽を出し、6月には梅がなり、秋には柿、冬には金柑も獲って楽しんでいました。

隙間風が吹き込み、冬は寒く、湿気が多く、夏は蒸し暑かったのですが、私(妻)の亡き祖父母が住んでいた家なので、思い出もあり、古い家に愛着をもっていたので、できればそのままでも住み続けたかったのですが、耐震性を考えると危険があるので、常に不安でした。

何年もの間、わが家で建替えは懸案事項でしたが、3人目の子を出産し、家族数も確定したところで、ようやく建替えを決心しました。

東京都新宿区 木と家族の温もりを感じる家

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

東京都新宿区 木と家族の温もりを感じる家

夫が注文住宅にこだわっていたので、最初から建築家に依頼するつもりでした。

古い祖父母宅が大変気に入っていたので、木の温もりの感じられる家を作っている建築家に依頼したいと思っていました。

建築家・瀬野和広さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

木の温もりが感じられる家、そして年月を重ねる毎に味わいの出る家。自然素材にこだわり、化学物質を極力使わない家などです。

また、リビングは1階がいいと希望したので、古い家の欠点であった1階部分の日当たり悪さ、湿気も解消したいと伝えました。

主婦は台所にいる時間が一番長いので、孤立感がなく、家族とコミュニケーションのとれる台所にしたいこと、また、なるべく空調を必要としない夏は涼しく、冬暖かい家。子どもには個室は必要だが最低限のスペースで密室感のない部屋がいいこと。全体的なイメージは、全部の部屋がつながっている感じにしてほしい、などです。

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実際に生活していかがでしょうか?

1階はとても気持ちの良い空間になりました。

台所が一等地にあり、対面式で家族といつも会話しながら食事が作れます。収納も多く、動線も良く、たいへん満足しています。

吹き抜けで南に大きなガラス窓があるので、1階は明るくなりました。そして冬は日差しが差し込み日向ぼっこができるのに、夏は太陽が高いので直射日光が差し込まないように設計されています。

断熱もしっかりされているので、暑い日に帰ってくれば、家の中はひんやり。寒い日に帰ると温かい空気を感じます。

冬は1階は床暖房が大活躍ですが、夏はいまのところクーラーを設置せず、ふた夏目を迎えています。(2階部分に関しては、夏は暑く、換気扇をまわしてもあまり空気が抜けないので、風をもっと通るようにしたいです)

2階に子ども部屋・寝室・大きなワークカウンターを作りましたが、今のところはほとんど1階で生活が完結しています。

ガラス張り扉の風呂もできるまでは抵抗があったのですが、子どもたちだけで入る時に、中がよく見えるのでたいへん便利です。

東京都新宿区 木と家族の温もりを感じる家

ザ・ハウスを利用しての感想は?

どのように建築家を探してよいのかわからないときに、ネットで見つけ、趣向の合う建築家を探しだしてもらいました。

当時は子どもも小さく、実際に何人もの方に会いにいくことも難しかったので、一度にたくさんの情報を提供して頂き、建築家探しがスムーズに進みました。

東京都新宿区 木と家族の温もりを感じる家

これから建築家と家を建てる方に一言

東京都新宿区 木と家族の温もりを感じる家

自分と趣向の合う建築家を探すことが一番だと思います。

こちら側の希望を明確に伝え、信頼してお任せできれば、良い家作りができると思います。

所在地
東京都新宿区
設計
(有)設計アトリエ
施工会社
(株)若月工務店
竣工日
2007年3月
敷地面積
137.53平米(41.60坪)
延床面積
117.14平米(35.43坪)