千葉県千葉市 M邸
千葉県千葉市M邸
家を建てようと思った経緯は?
子供が進学に差し掛かり、ライフスタイルも変わってきましたので、これを契機に通勤、通学のアクセスが良い場所に移ろうと考えました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
最初はハウスメーカーを考え、いくつかの住宅展示場も見に行きました。
でも、私たちにはどれも特色の無いもののように見え、魅力を感じることができませんでしたので、建築家に依頼することを考え始めました。
建築家・泉幸甫さんにはどんなご希望をお伝えされたのですか?
視線が低く、水平ラインが美しい家のイメージを持っていました。
決して奇をてらったものではなく、古色を帯びた「気持ちが和む家」をお願いしました。生活の中で、「光」と「風」と「色彩」に四季を感じながら暮らしたいという希望もありました。
間取りなどは細かく区切らずに、家族の気配や居場所を感じやすいようにしてもらいました。
実際に生活していかがでしょうか?
採光、風の抜け方、開口部からの景観が素晴らしく、心が和みます。さらに、素材の風合い、色彩の調和、柔らかな明かり、いずれも刺激的なものではなく、実に落ち着きます。
改めて建築家という仕事の素晴らしさ、特に泉さんの感性に敬服しました。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
最初に相談をしておいて良かったと思っています。
全く馴染みのない世界の専門家と出会う機会を持てたこと、特に建築家の人間性まで踏まえた紹介の方法は、安心感が得られました。
これから建築家と家を建てる方に一言
自分の感性に合った建築家を選ぶことが全てだと思います。
機会があれば住宅を直に見るのもいいでしょう。人の直感は鋭いものだと信じ、実際に建物に入って、肌で感じ、呼吸をすることです。
建築家を決めるのも、絵画や音楽、骨董などを選ぶ時と同じで、理屈が入り込む余地はないのではないかと思います。間取りや予算のことは、話し合えば解決していくことですから。
はじめにMさんとお話しして、どんなことをお感じになりましたか?
当初から「こんな建物にしたい」というはっきりとしたイメージをお持ちの建主さんでした。それを実現するために、Mさんのイメージに合った建築家を選ばれたわけですが、それがたまたま私だったということなのだと思います。
建築家は様々な考え方を持っていますし、当然造るものも様々です。その中から、自分のイメージを実現してくれそうな建築家を探すことは、家づくりの一番最初にあることで、しかも最も大事なことです。
その重要さを分かっていらっしゃったという意味でも、しっかりしたお考えをお持ちの建主さんだったと思います。
具体的にはどのような形でご要望に応えていったのですか?
細かいことばかりの要求ですと、建築家はがんじがらめになって、貧困なイメージしか出なくなってしまうものです。Mさんは、それを理解下さっていたのか、できるだけ大きなイメージを伝えることに努めて下さいました。
そのおかげで、僕はMさんのイメージを具体的な形として提案していくことに力を注ぐことができました。
Mさんとのお打合せはいかがでしたか?
細かいことはおっしゃらずに、住まいの根本的な深い内容のお話しが多かったように記憶しています。
僕の作風と建主さんが望まれるものがかなり近かったので、とてもいい関係で計画を進めることができましたし、情熱を注げる仕事だったと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
自分はどんな建物を造りたいか、それをはっきりさせること。
そして、それを実現してくれそうな建築家を探し出すこと。
これに尽きると思います。
建物について
- 所在地
- 千葉県千葉市
- 設計
- 泉幸甫建築研究所
- 施工会社
- ウッディーライフクリエート
- 竣工日
- 2003年10月
- 敷地面積
- 231平米(69.88坪)
- 延床面積
- 196平米(59.29坪)