東京都小平市 T邸

求めるものは本格的な快適さ

家を建てようと思った経緯は?

転勤(帰国)が決まり一番に住まいの事が気がかりに。自然があり、しっかりとした生活の拠点となる自分達の家が必要と感じました。

家を建てたいという気持ちの高まりと現実的なことが丁度一致したのでしょう。

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

建築家と建ててみたいと思いながらも、もちろん大手の住宅メーカーや住宅展示場にもお邪魔しました。どれもそれぞれに持ち味があって興味深いものもありました。ここで建てるならこんな感じ、あそこならあんな感じと色々想像しては夢をふくらませていたのでしょう。

でも建築家と建てるスタイル!ザ・ハウスのホームページに巡り合い、こんな面白そうな事をやらない手は無い!といったところでしょうか。短期間でしたが色々見て考えた結果です。

建築家・彦根 明さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

彦根さんのオフィスでの初めての打合せでは、細かな要望というより今までの暮らしぶりやどんな風に暮らしていきたいか等、私たちの写真や好きな写真を持ち寄り、コーヒーを飲みながらざっくばらんにお話できる時間を作ってくれました。

彦根さんに魅かれたきっかけの建物は囲まれていながらも内に開かれた家でした。そこからホームページ上で色々見ましたが、それぞれにタイプが違っているようにも見え、同じ人の建物ではないようにも感じました。でも、どれもしっくり感じました。

建物は違っても周りにも溶けこみ、違和感の無い空間に感じられたからでしょうか。ですから、どんな建物を建てて欲しいかではなく、この場所にはどんな建物を描いてくれるのか、楽しみで仕方ありませんでした。

南側の緑を活かした家、寛げる家、のようなお願いもしましたが、具体的な事(例えばトイレはいくつ欲しい等)は、彦根さんの方で準備して頂いた用紙に書き込みました。もちろん始め段階なので大雑把に思いつくまま、広さも予算もおかまいなしに。

その後の打合せでも建築の手順、段階など素人の私たちはおかまいなしに思う所を伝えました。そういう時でも打合せではじっくり耳を傾けてくれ、のみ込んでくれ、私たちの思いを取り入れ活かしてくれました。

私たちの担当をしてくれたスタッフ(アシスタント)の方は毎回細かくメモを取ってくれ、会話中の些細な何となく語ったイメージなども聞き取ってくれ活かしてくれました。

自分達で調べてみて興味のある材料、設備はありましたが、彦根さんの知識や経験からのアドバイスは大きかったですね。

私たちが興味を持っていても適さないものは、なぜかを説明しながら否定してくれましたし。いくつか外せない希望はありましたが色々検討していくうちに要らない物、機能にも沢山気付きました。

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

実際に生活していかがでしょうか?

半年が経ちますが、ずっと長くここで暮らしているかのように感じます。

とにかく夜ぐっすり眠れて、朝の目覚めが良くなったことが住み心地の良さを象徴していると思います。引っ越しの後はいつも体調を崩していましたが、今回はそんな事も無く逆に元気で、家に組み込まれた材料(木の持ち味や壁に使われた塗料)や機能(暖房や風の通り)には本質的な快適さがあるようです。

ですが、まだまだ本当の良さは分かっていないでしょうね。10年後になるか、20年後になるのか。家と一緒に丁寧に暮らしていきたいと思います。

夜、天井を眺めては彦根さんからのいろいろなアドバイスを思い出し、階段を眺めては大工さんの緻密な手仕事を思い出し、キッチンを眺めては使い勝手に満足し、職人さんや沢山の携わってくれた方を思い出します。

彦根さんの設計を形にしてくれた渡邊技建の職人さん達のすばらしさ、重要性を強く感じ、みなさんに本当に感謝しています。

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

ザ・ハウスを利用しての感想は?

家を建てる形式も様々な選択肢がある今、本当に自分達に必要なもの、合うものを選ぶのはなかなか難しい事ですね。情報を惜しげも無く(しかも無料で)提供してくださり、そのプロセスの明確な説明、そして経験、実績から頂けるアドバイスは本当に心強いものでした。

「しっかりした構造か、工事では手抜きがされていないかちゃんとチェックしましょう!」なんて、そんな思いをしながら家作りをするのは悲しすぎます。

そういった意味でも家作りのスタートにあたり、ザ・ハウスさんの第三者的立場は頼りになる存在でした。

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

これから建築家と家を建てる方に一言

東京都小平市 求めるものは本格的な快適さ

一言というより強く感じた事ですが。現実的な生活の中、それとは別に新しいものを立ち上げていくというのは本当に大変な作業ですね。いくら建築家に依頼したとはいえ、最終的に決断するのは自分達なのですから。

私など、その分野に全くの素人には、図面の見方から始まって建築家の方の話を理解しようとする努力!これも必要でした。自分達の努力が充分だったかは別として。

この家いいなあと思ったその感覚とか、この建築家に建てて貰いたいという直感みたいなものも大切かもしれません。言葉や形では説明できない、こんな感じ!が伝わるような気がします。

自分達だけの家を建てるのですから、うちが一番!と思いたいですよね。そう思い込ませてくれる建築家に出会えればいいですね。私たちも建つまでのプロセスを悩み、楽しみ、心からそう感じながらこの家での生活がスタートしました。オフィスに初めて伺った時のドキドキ感や初めてのプレゼンの時のワクワク感は忘れられません。彦根さんとの出会いは、今でも一期一会のスピリチュアルなものだったと感じています。

所在地
東京都小平市
設計
(株)彦根建築設計事務所
施工会社
渡邊技建(株)
竣工日
2006年12月
敷地面積
123.36平米(37.32坪)
延床面積
83.97平米(25.40坪)