神奈川県鎌倉市 E邸
四季を感じる旅館のような家
家を建てようと思った経緯は?
家の庭も含め、自然に対してもっと身近にありたいと思ったことと、子供が小さいうちから、そういう環境をつくってあげたいと思ったことが直接の理由です。
また、家を建てるには気力・体力ともいると聞いていたので今のうちにと思いました。
当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?
小さい時に育った旅館が地元の木と漆喰で出来ていました。建物は開放的で、夏には縁側で梅を干すなど季節感があった思い出があります。
このような家を建てたいと望んでいましたので、最初から建築家にお願いしたいと思っていました。
建築家・落合雄二さんにはどんなご希望を伝えたのですか?
落合さんに依頼される方がよく言われると思いますが、「好きな場所は夏の木陰、冬の陽溜り」という言葉に共感しました。
また、お会いして、人柄が作風を形作っていると感じましたので、安心して任せられると思いました。
落合さんにお願いしたのは、家の中に居ても四季を感じたり木の温もりを感じたりできることと、どこにいても家族の気配を感じられる家にしたいという2点をお願いしました。
実際に生活していかがでしょうか?
勿論、育った旅館とは見た目も構造も違いますが、無垢の木と漆喰という共通点に加え、家族のコミュニケーションの取りやすい間取りで、今の自分達の暮らしに合っているなと感じます。
また、設計の途中で母が同居することになりましたが、建築家だからこそ柔軟に対応していただけたのではないかと感謝しています。
ザ・ハウスを利用しての感想は?
建築家を紹介頂いた後も、建築費用支払いの時期やローンについて相談させていただきました。豊富な経験を基に適切なアドバイスをいただけたと思います。
これから建築家と家を建てる方に一言
何十枚もの設計図を基に、構造上の制約などを伺いながら希望を詰めていくのは労力のいることですが、それが楽しいと感じました。
建設途中でも実際の使い勝手から、落合さんからこの方が良いと変更を勧められることもありました。設計段階ではこちらの希望を聞いたけれども、実は最初からそれを狙っていたのではないかと思いました。
しかし、実際に暮らしてみて、最初は希望していた全引き込みのガラリ戸を止めたことなど、勧めに従って良かったと思うようなこともあります。
勿論、家が建った時は嬉しいものですが、家ができた時に全ての居心地が良くなる訳ではないと思います。
自分の希望とプロとしての建築家のアドバイスを基に、家を建てるプロセスを楽しみ、その経験を活かして、長い目で居心地の良い家をつくっていくことが建築家と家を建てる一番大きなメリットではないかと思っています。
建物について
- 所在地
- 神奈川県鎌倉市
- 設計
- U設計室
- 施工会社
- 石和建設(株)
- 竣工日
- 2005年9月
- 敷地面積
- 331.96平米(100.44坪)
- 延床面積
- 153.54平米(46.45坪)