東京都杉並区 S邸

光と影がドラマチックな家

家を建てようと思った経緯は?

仕事柄転勤が多く、これまで持ち家の必要性を感じていませんでしたが、しばらくは転勤が続くとはいえ家を手に入れるのも一朝一夕にはいかないことを勘案すると、落ち着いて探せる今が好ましい時期だと判断しました。

初めは特に知識もなく、マンション、建売分譲、中古と種類にこだわらず探し始めました。いくつかの物件を見て、そこに自分たちの生活をあてはめてイメージしても、どうもしっくりこないことに不満がありました。

既製のものに合わせるのではなく、自分の暮らしに適う家なら、そのように建てるしかないと結論しました。

東京都杉並区 光と影がドラマチックな家

当初から建築家に依頼しようとお考えだったのですか?

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ハウスメーカーは選択肢にはありませんでした。建てるなら建築家に頼もう、と。

ただ、住宅誌・書籍の実例集などを参考に建築家について調べましたが、どのようにアプローチすべきか大いに躊躇しました。そのようなときに偶然、ザ・ハウスのことを知り、渡りに船とばかりに助けを求めた次第です。

建築家・村山隆司さんにはどんなご希望を伝えたのですか?

基本的な要望として、
・木造、自然素材の家
・風通し、採光がよいこと
・吹き抜けの広く明るいLDK
・収納スペースとしてのロフト
・ウッドデッキの活用
などを、最初に箇条書きにしてお伝えしました。

これらをふまえて、土地の形状・環境条件などにあわせたラフプランとしての提案がありました。

その後、月1~2回、2時間くらいのペースで打ち合わせがあり、質問や変更・追加の要望などその都度、電子メールを中心にFAXや電話でやりとりしました。

ずいぶん細かい要望もありましたが、村山さんは根気良く耳を傾けてくださいましたし、大小数々の変更にも、デザインとの整合性を保ちながら、私たちの要望をなるべく反映させる努力をしてくださいました。

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実際に生活していかがでしょうか?

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家の中を風が流れ、陽光が広がり、影がニュアンスを生む、心地よい住まいに大変満足しています。

家の中から外への開放感が大きいにもかかわらず、外からの視線は感じないので、たいへんリラックスできます。生活者の視点で設計されていて、使い勝手の良さを日々感じています。

快適さだけでなく、鑑賞の対象としても楽しんでいます。眺める角度によってさまざまな表情が現れ、一見無意味に思える空間にも役割があることを発見したり、感心することも少なくありません。

とりわけ、四季折々に、また一日の中でも時間の経過とともに変化する光と影の効果は時にドラマチックでもあります。昨冬、雪が降り積もったときは、終日何もせず見とれていました。

ザ・ハウスを利用しての感想は?

住宅関連の雑誌・書籍などを見て、建築家に頼みたいという想いを持ったとき、直に未知の世界の扉をたたくのは不安でもあり勇気の要ることです。

ザ・ハウスでは、建築家との家作りについて、意義、メリットやデメリット、完成までの流れ、など具体的な知識を得られ、建築家についても各人の作風、特徴、性格、仕事の進め方など担当の方がよく把握されて説明してくださったので、不安なくスムーズにスタートできました。

登録建築家は一定の基準以上の経験と実績を積んだ方ばかりというのも、紹介を受けるのに安心ですし、幸い私たちには無縁でしたが、万一トラブルが発生した際も相談に乗っていただけるので、心強く感じました。

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これから建築家と家を建てる方に一言

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作風もさることながら、信頼関係が鍵です。家が完成するまでの長い期間、お互いにわだかまりなく発言できることが成功の秘訣でしょう。

要望は些細なことも、突拍子のないこともとにかく伝えることです。建築家はプロの目で取捨選択をし、設計に反映させてくれるでしょう。

また、疑問点はどんどん尋ねて納得されると良いでしょう。コミュニケーションを積み重ねることで、信頼関係もさらに強くなることと思います。

所在地
東京都杉並区
設計
村山隆司アトリエ
施工会社
(株)大勝建設
竣工日
2005年10月
敷地面積
140.98平米(42.65坪)
延床面積
112.58平米(34.06坪)