スマートハウスとは、IT(情報技術)を活用して住宅の消費エネルギーを最適に制御する住宅です。
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)によって、家電、太陽光発電、電気自動車等のエネルギー機器を一元管理し、リモコンやコントローラーを用いて自動制御や遠隔操作を行います。
HEMSとは、最適なエネルギーの利用を図るために、家電、太陽光発電、給湯、蓄電池、電気自動車などのエネルギー機器をネットワーク化し、供給や使用の状況を総合的に一元管理するシステムです。
◆スマートハウスの代表的なエネルギー機器
エアコン、照明などの一般的な家電の他、スマートハウスを構成する代表的な機器には、以下のようなものがあります。
<エネルギーを作る>
・太陽光発電
屋根に太陽電池(ソーラーパネル)を設置し、太陽光で発電するシステムです。
余った電気は電力会社に買い取って貰うことが可能です。
買取価格は2012年7月1日にスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって、年度毎に見直しが行われます。
・エネファーム(家庭用燃料電池コージェネレーションシステム)
都市ガスやLPガスなど使い、電気とお湯を同時に作り出すシステムです。
発電する時に発生する排熱を利用して給湯を行います。
エネルギーを作る場所と使う場所が同じなため、送電ロスが少なく、効率良くエネルギーを使うことができるのが特徴です。
家庭内の消費電力に合わせて発電量を調整するので、余剰電力が少なく、現時点では売電の制度はありません。
なお、蓄電池や太陽光発電を併設することで、停電時にも使用可能なシステムも開発されています。
<エネルギーを貯める>
・家庭用蓄電池
住宅向けの蓄電池は、鉛蓄電池とリチウムイオン電池の2種類に分けることができます。
鉛蓄電池は安価ですが、重量当たりのエネルギー密度が小さく、機器が大型になります。
一方、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、小型化できる長所を持っているため、各メーカーが積極的に開発に取り組んでいます。
・電気自動車
電気自動車は、走行しない間は蓄電池として利用することができるため、自宅の電気網と接続することで、スマートハウスの一部として機能することが可能となります。