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狭小地で叶えた!中庭のある家

「人目を気にせず、家族だけの時間を大切にしたい。でも明るくて風通しの良い家にもしたい」——そう思って家づくりを始める方はたくさんいらっしゃいます。特に都市部では「隣家が近くて窓が開けられない」「採光が取れない」といった悩みで相談にいらっしゃる方も多くいます。そんな時に選ばれるのが“中庭のある家”。今回は、実際に狭小地でも中庭のある家を叶えたI様ご夫婦の事例を通じて、その魅力と注意点をお伝えします。

中庭のある家で叶う3つのポイント!

・外からの視線を遮りながら、自然光と通風を確保できる
・家族の気配を感じられる“ちょうどよい距離感”を生む
・狭小地でも開放感とプライバシーを両立できるプランがある

プライバシーと採光・通風の両立問題

都市部の住宅街では、どうしても「外からの視線」が気になりがちです。カーテンを開けられず、日中も照明が必要だったり、洗濯物を外に干しづらかったり…。子育て中のお客様からは、子どもたちが安全に外で遊べるスペースが欲しいという声もいただきます。

一方で、明るさや風通しも捨てがたい。せっかく注文住宅を建てるなら「開放的な家!」にしたいですよね。でもこの「プライバシー」と「採光・通風」の両立は本当に難しいんです。

将来を見据えた間取りの工夫

先日ご相談を受けたI様ご夫婦(50代・5歳、12歳の子ども2人)の土地は、都内の住宅が密集しているエリアにある約25坪の土地。悩みは「周囲が住宅に囲まれていて、普通に建てると光が入らないどころか、1階は昼間でも電気をつけなくてはいけないかも?、窓をたくさん設置したとしても、お隣さんとの距離も近いし、通行人の目も気になるのでは?」という点。

そこで、最初に出た提案は吹き抜けや高窓で採光を確保する案。けれど、50代のI様ご夫婦は「2階リビングだと老後が心配」「掃除や冷暖房の効率も不安」と、将来への不安を正直にお話くださいました。「そのご不安を工務店さんに正直にお伝えしてみてください。きっと改善策を提案いただけますよ」とアドバイスしました。正直にお伝えして受けた次のご提案が「中庭のあるコの字型プラン」でした。

中庭を囲むように建物を配置することで、1階でもしっかり光が入り、外からの視線も完全にシャットアウト。さらに、5歳のご次男も安心して外遊びできるスペースも確保できる間取り案にI様の懸念点は全て解決できました。

25坪でも解決できる方法

「中庭」と聞くと「広い土地が必要では?」と思う方も多いですが、実は25坪前後の狭小地でも十分に可能です。I様ご夫婦は、工務店から中庭案含め、以下のような提案を受けていました。

・プライバシー重視なら中庭型(コの字・ロの字)
・明るさ重視+予算控えめなら吹き抜け+高窓型
・2階リビングも検討できるなら採光の選択肢がぐんと広がる

重要なのは「どこに何を優先するか」。
子育て中なら、家事をしていても子供の様子がわかる、目が行き届く生活が望ましいですし、老後を見据える方にとっては階段が少ない動線は大きな安心感をもたらします。

ストレスなく趣味も充実した中庭案!

I様ご夫婦が中庭型を選んだ理由は「子どもの気配が感じられる良さと将来の暮らしやすさ」を考えたから。子供は少しずつ成長していくとはいえ、手を離れるにはもう少しかかる世代。中庭で遊んでいる様子をキッチンから確認できるシーンが頭に浮かび、「家族が自然に集まる場所ができる理想の家!」と確信されたのです。

結果、建物はコの字型にし、1階にLDKと水回りが中庭を囲むような配置に。中庭はウッドデッキにして、休日はバーベキューやプール遊び、小さいながらも趣味のガーデニングスペース確保した空間が実現しました。

I様いわく「最初は、25坪の土地で、まさかこんなに外の目を気にせずカーテンを開けて過ごせるとは思っていませんでした。光と風が家の隅々までしっかり入るので、朝の目覚めも違う気がします。育てているハーブを摘んで入れる紅茶は格別です!」と大変喜んでいらっしゃいました。

マッチングコーディネータの視点!

中庭型プランの魅力は「見た目の開放感以上に暮らしやすさの質が上がる」点にあります。特に都心部や住宅密集地であればあるほど、中庭の効果は絶大。

ただし注意点もあります。施工技術や設計力が求められるため、「中庭のある家を多数手がけている工務店・建築家を選ぶこと」が成功の鍵です。また、中庭は窓面積が増え、コストが割高になりますので予算も余裕をみておいたほうがよいでしょう。

まずは「中庭のある家 施工事例」で検索し、いろいろな家族の事例をみて自分の理想に近い中庭の形を集めてみましょう。それが、理想の暮らしをカタチにする第一歩になります!