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【GX ZEHとは?】2027年から始まる次世代ZEH基準をわかりやすく解説

「これからの家づくり、何を基準にすればいいの?」
そんな疑問を持つ方に知ってほしい最新キーワードが「GX ZEH(ジーエックス・ゼッチ)」です。2025年9月に経済産業省が発表し、2027年4月から本格適用される新しい省エネ住宅基準。これまでのZEHをさらに進化させ、再エネの“自家消費”とエネルギーの自立を目指した、次世代型の住宅像です。

そもそもZEHって?そしてGX ZEHとは?

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、使うエネルギーよりも創るエネルギーを多くする家のこと。
断熱・省エネ・創エネ(太陽光など)を組み合わせ、家庭全体のエネルギー収支を「ゼロ」に近づける住宅です。

そして今回の新基準「GX ZEH」は、このZEHをさらにアップデート。GX=Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)の略で、再エネの自家消費を重視し、より現実的で持続可能な“電気を買わない暮らし”を目指しています。

現行ZEHとGX ZEHの違い

GX ZEHでは、断熱性能・省エネ削減率・設備要件などが大幅に強化されました。以下の表を見ていただくと、その進化が一目で分かります。

現行のZEH定義と「GX ZEH」の比較

出典:新建ハウジングWeb(掲載日:2025年10月10日)

主なポイント

 ・断熱性能:ZEH等級5 → GX ZEHでは等級6
 ・省エネ削減率:20% → 35%以上
 ・創エネ+蓄電池+HEMS(エネルギーマネジメント)が必須に
 ・EV充電設備(V2H)も推奨され、家そのものが「小さな発電所」に

マッチングコーディネータの視点!

お客様からよく聞くのは「太陽光って本当にお得?」「ZEHって難しそう…」という声です。GX ZEHの時代では、その考え方が少し変わります。

ポイントは 「売電より自家消費」
昼間に発電した電気を家やEVで使い、余った分は蓄電池にためて夜に利用。こうすることで、電力会社への依存を減らし、光熱費の安定化につながります。

さらに、停電時でも蓄電池があれば冷蔵庫や照明など最低限の生活を維持できる安心感も。GX ZEHは、省エネ性能に加え、防災性快適性を高める次世代の住宅基準です。

GX ZEHの導入スケジュールと補助金の動き

GX ZEHは、2027年4月以降に新築住宅へ適用されます。ただし、GX ZEHは義務ではなく、補助金や認証を受ける場合に必要な基準です。

2030年度以降はZEH水準が義務化されるため、GX ZEHを選ぶかどうかはお客様の判断ですが、光熱費削減や防災性、資産価値を考えると、対応しているかどうかは重要な検討ポイントになります。

これからの“当たり前”はGX ZEH?

これからの家づくりは、「光熱費をどう抑えるか」だけでなく、「エネルギーをどう作り、どう使うか」を考える時代に変わりつつあります。

国の方針としてGX ZEHの普及が進められていますが、現時点では義務ではありません。GX ZEHに対応するには、断熱性能の強化や蓄電池・HEMSなどの設備が必要になり、初期コストは上がります。その分、光熱費の安定、防災性、資産価値の向上といったメリットが期待できます。

もし今、土地探しや見積もり段階にあるなら、工務店にこう聞いてみてください。
「このプラン、GX ZEHに対応できますか?コストはどれくらい増えますか?」
その一言が、10年後の暮らしの安心につながるかもしれません。