覚悟の問題
- 2003-03-08
- 名前:やまのり
私は建築家に設計監理を依頼した施主です。この4月に完成します。厳しいことを言いますが、雑誌に書いてあるような天使のような建築家に出会ってゆりかごに居るように家を建てられると思っていませんか?建築家というある種の芸術家と共にひとつの作品のような住宅を建てることは、本質的につらくて苦しいものです。私の場合も株式会社形式の建築事務所で担当者がつき、その担当者がほとんどの作業を行っています。いちいち建築家本人に連絡することもまれです。しかし、建築設計の内容、デザインは建築家本人が責任をもってやってますし、彼の納得したもの以外は担当者の一存などで出てきたりしません。しかもやりなおしに近い大幅な設計変更を私が知っている限り1回やっています。それくらい設計の質にフォーカスしているという意味です。逆にいつも連絡の取れる暇な建築家と1対1でやりたいなら別ですが、そのときは何でこの人こんなに居るんだろうと心配になるんじゃありませんか?私もこの一年、建築家からの提案に驚きあきれることも何度かありました。しかし、よくよく考えてみるとその提案に非常に鋭い示唆があることに気づき、それを実現してみて初めて価値に気づくことも多かったです。大体自分の思い通りに立てるということは、ばりばりの素人である私の想像の域を超えない普通のものが建つだけで、それがいやだからハウスメーカではなく建築家に頼んだわけです。悩みっ子さんもある程度覚悟を決めてやったほうが良いんじゃないですか?