物件探しだけでなく、不動産会社選びも重要です
- 2018-10-28
- 名前:ザ・ハウス
小西さん、こんにちは。
土地を購入するかどうかを判断する際には、日当たりや方位などの外見上の情報と不動産会社から提供される販売用のチラシ(図面)が主な情報源になると思います。
ただし、これらの情報は、最終的に購入する土地の一部の情報に過ぎません。また、どのような条件で売買の取引を進めるのかも、その土地を購入する際には大事な要件になるはずです。
これらは最終的には契約を結ぶ前までに不動産会社から「重要事項説明」という形で説明されますが、購入の意思を示す(購入申込書、買付書などを売主に示します)前に説明されることはほとんどありません。そのため、買主は外見上の情報と不動産会社から提供される販売用のチラシ(図面)の情報で、購入するかどうかを判断することがほとんどです。
例えば、境界がどこなのか、私道に面している場合は所有権があるのか、またどの程度の権利を持っているのか、等といったことは、仮に販売用図面に記載されていたとしても、一般の方にとってはそれがどのように影響するのかを理解するのは難しいことです。
※参考/重要事項説明は重要?
https://thehouse-koumuten.jp/column/knowledge/buy_land/3-4/2100/
最近では、購入の意思を示した後から契約日までの間の早い段階で重要事項説明書を見せて説明してくれる不動産会社も増えましたが、未だ契約の当日に初めて説明される場合もあるようです。
そうなってしまうと、外見上の情報と販売用チラシの情報で購入の意思を示したつもりなのに、それまで知らなかった情報を「後になって知らされた」という印象を持つ方も少なくありません。
相手がいることなので、必ずしも買主側の要求が通らないこともありますが、できるだけ早く重要事項説明書で説明されるレベルの内容を開示してもらえるように不動産会社に働きかけるようにしてください。
具体的には、不動産会社に接触した初期の段階で、「できるだけ早く重要事項説明書で説明されるレベルの内容を開示して欲しい。最終的には設計事務所に相談した上で判断したい」ということを伝えてみてください。それを伝えた時に、快く応じてくれたり、物件の案内を受けた時に、販売用図面に載っていないような懸念点、自分では気付かなかった懸念点を伝えてくれるようであれば、一定の安心ができると思います。
また、建物の計画に影響する問題は、不動産会社の知識だけではなかなか気付けない場合もありますので、建物を計画する立場の方に助言を求めた方がよろしいかと思います。
土地探しと並行して、設計事務所の検討も進めた方がよろしいかと思いますが、設計事務所との家づくりは、プラン以外にもずっと重要な要件がありますので、今、小西さんがお感じの「プランが思うようでなかったら…」というご心配は、後になってみれば取り越し苦労にお感じになるのではないかと思います。
※参考/設計事務所の選び方
https://thehouse-koumuten.jp/column/knowledge/contractor/4-2/1912/
なお、建物を計画する立場の方は、不動産の情報や知識を持っているわけではありませんので、不動産については不動産会社から情報を得て、建物に対する影響については設計事務所の助言を得ながら購入の判断を進める、というのが現実的な所になるかと思います。
土地探しの段階では「物件探し」に関心が向いてしまいがちですが、適切な情報開示をしてくれる「アドバイザー」としての不動産会社(担当者)選びと、建物の計画をする依頼先選びが土地探しの成否を分けると言ってもいいと思います。
ちなみに、この場はご質問に回答する場なので宣伝めいた記述はふさわしくないかもしれませんが、ザ・ハウスでは依頼先選びだけでなく、土地探しのアドバイスも行っておりますので、よろしければお気軽にご相談ください。