樹種だけではなく、総合的なご判断を

  • 2019-01-24
  • 名前:ザ・ハウス

SAさん、こんにちは。

建物の耐久性については、単に材料単体の比較をしてもほとんど意味がありません。構造材に関しても同様に、単に樹種だけで比較をしても、一概に何が耐久性に秀でていて、何が耐久性に劣るかを言うことはできません。

一般的に強度が高いと言われる樹種であっても、実際にはひとつひとつの木の強度にはばらつきがありますし、材の性質に適した場所に使うことはもちろんのこと、設計・施工の両面において適切な雨仕舞いや通気の措置がされていなければまったく意味を成さないからです。

こうした前提の下で、できるだけ構造材の性能が担保されたものを選ぶとなりますと、例えば、加工食品等でお馴染みのJAS規格を目安にされてはいかがかと思います。

※参考/集成材について(日本集成材工業協同組合のウェブサイト)

集成材の品質保証JAS

もちろん、いい材を選ぶことができればそれに越したことはありませんが、一方でどんな方にもご予算の制約がありますので、コストパフォーマンスを無視することはできないのではないかと思います。また、樹種は同じスプルースでも、ひき板の構成によって強度が変わりますので、これらについてご依頼先にご説明を求めてはいかがかと思います。