ボクも一担当者として
- 2003-03-13
- 名前:zum
お施主さんから同じような不安を抱かれることしばしばです。あ、けっこう木造住宅の設計では著名な(はずの)地方の設計事務所に勤務してます。が、ウチの場合は、ほぼノーチェックです。中途半端に所員の人数を増やしてしまったので、ほとんど不在の所長が物理的に全部見るのは到底不可能、しかもベテランは残っていない、ということもあります。そこで、まだいかにも頼りなさげな20代後半?30代前半の担当が、実質好き勝手にまとめ上げることになってます。ですから当然相性もありますが担当によって当たりはずれが出てしまうのは否めません。お施主さんは所長の名前で仕事を頼んだつもりなのに、あなたみたいな半分素人じゃ(失礼な!)、みたいな扱いを受けることもあります。ボクも板ばさみで本当につらいし、確かにまだ経験も浅くご要望に応えきれないことが少なくないのも認めます。
ただ、これは苦言ですが、「この方はウチのお客さんじゃない」とこちらから気づいても、ウチの事務所のようにこちらからは決して断らない(営業的に)、という所もあります。(担当レベルでは断りたいのに…。)何か違う、と思ったら、断ってくださってもいいんです。やはり、信頼されてなんぼですので、不信感を抱かれつつやる仕事なんてお互い金銭的損失以上の損失があります。
依頼した事務所内のシステムとか仕事の進め方がどう、とかいうのは、決して外からは見えないものですので、それが分かっただけでもよかったんじゃないでしょうか。本当にきっちりとした一緒に出来る家作り!を期待するのなら、なるべく一人でやっていらっしゃるようなところがお勧めですね。おそらく設計監理料は高くつくでしょうが。でも失敗しないと分からないとはいえ、失敗してからでは取り返しがつかないでしょうから、信じたら突き進む、信じられなかったらほかを当たる、くらいの豪胆な感覚を持っていない限りは、建築家の設計事務所に設計依頼をするのは控えたほうが無難だと思います。