やまのりさんの考え方

  • 2003-03-13
  • 名前:K's

これが正解です。
世の中、建築家との家作りがブームのような書き方をよく目にします。
でも、建築家と共に家を作ることに向く人(家族かな)と向かない人がいます。
そして、建築家との家作りには、些細なことにこだわらず、建築家を信じて、ポジティブにパワフルに、完成目指して体力作りに励むくらいの度量が必要でしょう。
優れた芸術家であり技術屋である建築家との時間では、そりゃ、もうびっくりなんて、しょっちゅうです。
ビジネスの尺度で、信頼云々言うなら、ハウスメーカーに行かれることをお奨めします。
基本設計の頃って、一番舞い上がってるはずですよ。
2ヶ月前に、家が完成しました。
完全な建築金額を把握てきたのは、その直前でした(笑)。
でも、それは、建築家の不誠実の結果ではなく、そうならざるを得ない事情がたくさんあったことを、一緒に走ってきた僕は知ってます。
担当者が決まって以来、電話で話すなんて1度もありませんでした。
ですが、どのフェーズでも、担当者ではなく、建築家の仕業であることが、常に見え見えで、家内と笑ってましたよ。

だから、資金計画の苦労だって、それはそれは大変でした。予算を重視する家内と、夢を重視する僕とで、何度ケンカしたことか(笑)。でも、優れた建築家が描く家が、どれだけ、そこに住む人間に感動を与えることか。僕は、この1年数ヶ月、圧倒的に苦しい時間のほうが多かったとはっきり言えます。2ヶ月も音沙汰なしで、出来上がってきたプランを3Dの動画と模型、設計図を交えて見たときの驚き。どうしても減額できずに悩んだ時間。土地に人の手が入り、地面から湧き上がってくるがごとく、日々、輪郭を露にする我が家に通った日々。引渡し日、真冬の大雨の厳寒の中、建築家と担当者、工務店のおじさんたちと喜びを分かち合ったことを決して忘れることができません。そして、この家を既に1年数ヶ月前に、頭の中で完成させていた建築家をやはり尊敬しないわけにはいきません。ものすごく苦しい時間を、ものすごい感動で迎えるのが、建築家と家を作ることなんだ感じてます。ハウスメーカーとのやりとりとは、はっきり言って次元が異なります。