ご参考までに

  • 2006-11-24
  • 名前:ザ・ハウス

おやじさん、こんにちは。

内断熱と外断熱のどちらが優れているのか、という話題をよく耳にするようになりましたが、議論の上では、どちらかと言えば外断熱の方が優勢のようです。
しかしながら、外断熱工法が一般に知られるようになってそれほど長い年月を経ていません。専門家の方で十数年前、一般の方であれば5年ほど前ではないでしょうか。たとえ理論上では内断熱よりも耐久性が高いと言えたとしても、20年、30年後の実際の姿は分かりません。また、発展途上の技術であるため、(特に当初)建材や施工技術は不十分であった可能性もあり、今、建っている建物の20年、30年後を見たとしてもそれを外断熱の耐久性と評価することはできません。もちろん外断熱の技術と同様に、内断熱の技術も緩やかに進歩します。つまり、両者の耐久性にどれぐらいの差があるのかを明確に説明することは難しい、という結論になります。
もう一つ別の視点から考えますと、住宅も「商品」です。冒頭で「議論上では外断熱が優勢」と書きましたが、理論上或いは実務上、外断熱の方が優れているという意味ではなく、そう言っている人の方が最近、声が大きいという意味です。別の表現をしますと、商品の差別化をしやすく、売りやすい、ということです。宣伝文句なのか、そうではないのか、見極める必要もあります。
内断熱と外断熱の議論はもうしばらく続き、現時点では甲乙をつけがたいところだと思います。いずれの工法を採用した場合でも、耐久性を高めるためには、丁寧な施工と定期的なメンテナンスは必要不可欠です。工法のご検討ももちろん大切ですが、施工やメンテナンスにご注意いただきながら依頼先選びをしてみてはいかがでしょうか。